■「見た目は寒そうだけど、ハートは熱いです!」(大島優子

【画像】映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』キービジュアル

1968年からの三部作、2005年には平成版が興行収入20億円の大ヒットを記録した映画『妖怪大戦争』が、令和のあらたな時代と共にスケールアップした『妖怪大戦争 ガーディアンズ』としてスクリーンに復活! 今夏に全国公開を迎える。
今回の主役は、今飛ぶ鳥を落とす勢いの名子役・寺田心。数奇な運命に導かれ、世界の存亡をかけた戦いに挑む主人公・渡辺兄(わたなべけい)を演じる。監督を務めるのは、2005年版に引き続き、日本が誇る映画界の鬼才・三池崇史。脚本は『20世紀少年』シリーズ、『GANTZ』シリーズ、『ドラゴンボールZ 神と神』『MONSTERZ モンスターズ』『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』の渡辺雄介。製作総指揮には、角川歴彦と荒俣宏が名を連ねる。

誰もが知る有名妖怪を始め、映画オリジナルの妖怪、さらに今回は世界中のモンスターも加わり、妖怪ワールドが拡大していく。

昨年は、寺田演じる主人公・兄(けい)をとりまく妖怪キャストとして、狐面(きつねめん)の女役に杉咲花、狸の総帥・隠神刑部(いぬがみぎょうぶ)役に大沢たかおが発表され、話題となった本作。

そしてこのたび、あらたな妖怪キャストとして、大森南朋、安藤サクラ、大倉孝二、三浦貴大、大島優子の出演が決定した。

20XX年、列島を南北に縦断する断層・大地溝帯=フォッサマグナから現れた「妖怪獣」により、妖怪界と世界に未曽有の危機が到来。妖怪たちは「妖怪獣」に対抗する力として、伝説の武神を復活させる手立てを講じる。しかし、その復活には古代に妖怪ハンターであった渡辺綱の血を継ぐ者の力が必要だった。そこで選ばれた宿命の兄弟が、思いもよらない大冒険に身を投じていく。

今回解禁となったのは、兄(けい)たちが出会う気の良い妖怪たち。演じるのは、日本映画を代表する豪華実力派キャストの面々だ。もれなく渾身の特殊メイクが施されており、なかには素顔がまったく想像できないキャストも!?

大森南朋が演じるのは、争いを好まず人間との共生を受け入れる妖怪たちのリーダー・ぬらりひょん。大きな頭が特徴で、妖怪たちのまとめ役ながら、ひょうきんでどこか頼りない面を持つ、憎めない存在だ。大森は、自ら“逆オファー”するほど本作への出演を熱望し、毎回約2時間かけてぬらりひょん特殊メイクを実施。「ぬらりひょんにしては若くないかな?と思ったけど、こんなぬらりひょんがあってもいいんじゃないかな」と語りながら、「いつも三池監督が撮る映画は、台本の枠を超えてくるので刺激的」と、三池組での撮影に手ごたえを感じていたことを明かしている。

安藤サクラが演じるのは、赤ん坊を抱いた女の妖怪・姑獲鳥(うぶめ)。とても愛情深く、冒険の中で出会った兄(けい)の弟の身を誰よりも案じている。安藤は「想いの強さは、状況によって怖い方向にも受け取れると思う」として、大のことを愛おしく感じながらも、周囲にとってはどこか恐ろしさを感じさせるようなバランスを重視したという。キャスト陣については「妖怪の皆さんと過ごしている間がすごく楽しく、良いチームだった」と語り、“ぬらりひょん一派”のチームワークにも期待が集まる。

大倉孝二が演じるのは、真っ赤な顔と毛が目を引く猿の妖怪・猩猩(しょうじょう)。なぜか和歌山弁を操り、ことあるごとにツッコミを入れる妖怪界きってのツッコミ役だ。特殊メイク姿については、「現場でみんなから『大倉君なのがよくわかる』と言われたので、扮装より顔の個性が勝ったと思う」と語るほど、しっくりハマっている様子だ。

三浦貴大が演じるのは、真っ白な顔に高い鼻が特長の天狗(てんぐ)。同じ種族の軍団を率いており、一見するとキレ者かと思いきや、実は抜けたところもあるというギャップが魅力的なキャラクターだ。黒く塗られた目元やカラーコンタクトも手伝って、今回解禁されたキャストの中で最も素顔がわかりづらい。強烈な特殊メイクについては、自身も鏡で見て「俺じゃなくても……(笑)」と思うほど完璧な仕上がりだったという。特殊メイクのおかげで、「天狗は素顔が隠れているので、恥ずかしがることがひとつもないという面では、新しい気持ちで芝居ができた」とあらたな手ごたえがあったことも明かしている。

大島優子が演じるのは、見ているだけで凍えそうなビジュアルながら、ハートは熱い雪女(ゆきおんな)。つねに虚ろな目で雪をまとい、何を考えているかわからない彼女だが、雪女だけに“冷たい”男性が大好き。いつもつれない隠神刑部(いぬがみぎょうぶ/大沢たかお)に惚れ込んでいる……という一面も。幼いころから妖怪が好きで、特に雪女に憧れていたという大島は、「妖怪になれたといううれしさを心に持って、楽しんで演じた」と、待望の役柄を振り返っている。

本作でメガホンを取った三池監督は「この映画に集まってくれた役者たちは皆、間違いなく妖怪です。妖しい魅力で観る人の心を惑わせる、恐ろしい魅力の持ち主たちです。ですから皆さん、特殊メイクが似合います。ていうか、これが、本当の姿なのかも知れません」とコメント。さらに、今回解禁されたキャスト陣が、劇中で絶対絶命のピンチに追いつめられていく役という点にちなみ、「さぁ、どうする大森南朋! いや、それはまずいだろ、安藤サクラ! いつもと同じ顔じゃないか、大倉孝二! 煉獄さんを超えたぞ(見方のよってはね)、三浦貴大。熱く冷たく燃え上がる、大島優子!」と、ユーモラスかつ愛に溢れたコメントを寄せている。

豪華キャスト陣が渾身の特殊メイクで変貌を遂げた、個性豊かな妖怪たちの活躍は、いよいよ今夏! 公開に向け、さらなる追加キャストも今後発表予定だ。

さらに、今年は夏の映画公開に向け日本はもちろん、世界に向けて”妖怪”を発信していく一大プロジェクト<妖怪大ヤミット>もスタート!  <妖怪大ヤミット>は、東京オリンピックパラリンピックに合わせて開催される、“日本の美”を国内外へ発信する日本博にも断トツのトップ(※「イノベーション型プロジェクト」第二期募集の企画中)で選定されるなど、妖怪はいよいよ世界へとはばたいていく。

キャスト・監督 コメント
■大森南朋/ぬらりひょん役 
三池監督での映画化の話を聞いて「出たいなあ」と思い、取り計らっていただきました! こんなに大事な役で出演することになって、メイクも僕がいちばん大変で、思っていたのとちょっと違うなと思いながら、一生懸命頑張りました(笑)。メイクは皆さんに頑張っていただいて、2時間半ぐらいで仕上げていただいています。僕はぬらりひょんにしては若くないかな? と思ったりもしましたが、こんなぬらりひょんがいてもいいんじゃないかということで、演じております。三池監督が撮る映画は、台本の枠を全然超えてくるので刺激的です。本作では、『殺し屋1』(2001)でお世話になった三池監督と撮影監督の山本英夫さんが揃っているのですが、20年ぶりにおふたりとお仕事をさせていただいたことも感慨深かったですね。

安藤サクラ/姑獲鳥(うぶめ)役
三池監督の映画は、脚本を読んだ印象と現場で出来上がる世界がまったく違うので、今回もワクワクしながら挑みました。同じ監督の現場に帰ってくることができるのはすごくうれしくて、だからこそとても緊張しました。十数年ぶりにご一緒できたスタッフの方もいらっしゃって、それがめちゃくちゃ幸せで、楽しいけど背筋が伸びるというか、ずっと緊張感のある現場だったと思います。姑獲鳥は愛情深いキャラクターですが、想いの強さというのは、怖い方向にも受け取れると思うんです。だから、姑獲鳥としては兄(けい)の弟を「かわいい」と思っているけど、はたから見たら「怖い」と感じられるような、その、ちょうど中間を漂うように演じました。撮影現場は、妖怪の皆さんと過ごしている間がすごく楽しくて。いろんな先輩方も同世代の方々もいて、とても素敵なチームでした。

■大倉孝二/猩猩(しょうじょう)役
特殊メイクについては、みんなから「大倉君なのがよくわかる」と言われたので、扮装より顔の個性が勝ったなと思います! 三池監督はスーパー映画監督って感じで、本当にエネルギッシュです。脚本も現場で変わっていくので、それに対してはいつでも対応できるように、緊張感を持って準備しつつやっていました。猩猩のセリフは、和歌山弁なんですよ。セリフは8割9割ツッコミですね。思い切りやらせていただいています。こんな妖怪らしい姿ですが、人間的なツッコミばっかりしています(笑)。

■三浦貴大/天狗(てんぐ)役
特殊メイク姿は、鏡で見て「俺じゃなくても…」と思うほどの出来でした。ずっと視界の中にある“鼻先”も気になって…(笑)。天狗は飛べるので、ワイヤーアクションなど体を張ったシーンにも挑戦しています。そこそこ間抜けな天狗ですけど、とにかく必死に状況を何とかしようという気持ちで演じていましたね。演技をするうえでは、「ここまでやったら恥ずかしい」というせめぎ合いが、役としての人間らしさに見えることがあると思うんです。でも、天狗は素顔が隠れているので、恥ずかしがることがひとつもないという面では、新しい気持ちで芝居ができたと思います。今回の三池監督は、天狗には「『うぉーっ』て行って『うわぁー』って止める!」みたいな演出だったので、こちらも非常に楽しくやらせていただきました(笑)。

大島優子/雪女(ゆきおんな)役
妖怪はすごく好きです! 小さい頃から妖怪はいるものだと思っていて、特に雪女に憧れを持っていたので、とてもうれしかったです。撮影中に妖怪の役作りについて悩んでいたら、三池監督が「妖怪はなんでもありだから!」と仰ってくださったので、楽しむことができました。隠神刑部に惚れ込んでいる役なので、「他の妖怪はどうでもいい、隠神刑部だけ!」という雪女の想いを貫きました。見た目は寒そうだけど、ハートは熱いです! みんなが妖怪にはなれるわけではないから、妖怪になれたといううれしさを心に持って、楽しんで演じさせていただきました

三池崇史監督
役者という道を歩む人間たちは……たぶん、妖怪です。少なくとも、この映画に集まってくれた役者たちは皆、間違いなく妖怪です。妖しい魅力で観る人の心を惑わせる、恐ろしい魅力の持ち主たちです。ですから皆さん、特殊メイクが似合います。ていうか、これが、本当の姿なのかも知れません。さて、映画では豪華な役者たちが絶体絶命のピンチに追いつめられます。さぁ、どうする大森南朋! いや、それはまずいだろ、安藤サクラ! いつもと同じ顔じゃないか、大倉孝二! 熱く冷たく燃え上がる、大島優子! 煉獄さんを超えたぞ(見方によってはね)、三浦貴大。と……皆さんお見逃しなく!

映画情報
『妖怪大戦争 ガーディアンズ
今夏 全国ロードショー
出演:寺田心 杉咲花 大沢たかお
監督三池崇史
脚本:渡辺雄介
配給:東宝、KADOKAWA
(C)2021『妖怪大戦争』ガーディアンズ

映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』作品サイト
https://movies.kadokawa.co.jp/yokai/
(M-ON! MUSIC NEWS)
掲載:M-ON! Press