犬はその知能の高さゆえ、稀に人間と同じような行動を取ることがある。このほどイギリスの男性が飼っている犬が、怪我をしていないにもかかわらず前足をかばうように歩いていた。しかしそれには犬なりの理由があったようだ。『The Sun』などが伝えている。

ロンドン在住のラッセルジョーンズさん(Russell Jones)が今月15日、グレイハウンドの血を引く犬種のラーチャーの保護を主とするFacebookグループ「Lurcher Link Rescue chat」に愛犬“ビル(Bill)”の動画を投稿したところ、1万件以上もの「いいね!」が集まり、再生回数が200万回以上を記録した。

動画にはラッセルさんとビルが並んで歩いている様子が捉えられているが、この時ラッセルさんは右足首を骨折しており松葉杖を使って歩いていた。ところが横に並んで歩くビルも、左の前足を地面に付けずにかばいながら歩いていたのだ。

怪我でもしたかのように見える歩き方をするビルだったが、ラッセルさんが投稿した動画には「動物病院でレントゲン撮影に300ポンド(約4万2400円)かかりました。私の怪我に同情して(真似して)いただけのようで、特に異常は見当たりませんでした。ビル、大好きだよ」と綴られていた。

ラッセルさんによると、どうやらビルは怪我をしていないにもかかわらず、松葉杖をついて歩くラッセルさんに同情して同じような歩き方をしていたという。

このビルの行動には多くの人が笑顔になったようで、次のような声があがった。

「なんてユーモアセンスのある犬なんだ。」
「それ、本当に面白すぎるよ。君の犬の愛には勝てないね。」
「犬はこんな時、共感するんだよね。純粋に君の痛みを感じてるのかもしれないよ。本当のソウルメイトだね。」

中にはビルが本当は怪我をしているのではないかと心配し「動物病院を変えたほうがいい」という意見もあったようだが、2011年にオーストリアウィーン大学の科学者チームの研究結果で「犬はご褒美の有無に関係なく、飼い主の行動を模倣する」ということが分かっている。

画像は『Russell Jones 2021年1月15日付Facebook「Cost me £300 in vet fees and X-rays, nothing wrong just sympathy.」、2020年7月6日付Facebook』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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