腹ペコ体育会学生やガテン系のお兄ちゃんはもちろん、実は痩せ型体型のサラリーマンの中にもひっそりと存在する“デカ盛りラーメン”の覇者。デカ盛りラーメンは客寄せ、話題性で作られたメニューではなく、料理人がお客さんにお腹いっぱいになってほしい、という愛を感じる一杯です。
ということで、2020年、衝撃的だった、ボリュームも愛情もたっぷりのデカ盛りラーメンを5つ紹介します!
汁なしで1kg超えはドスッとたまる! 神田『春日亭』の「鳥豚油そば 最強盛」1,355g
都内だけで13店舗、油そば専門店としてお馴染みの『春日亭』。壁に「麺のg表示」と書かれた表が貼られていて、並盛は150g1玉。中盛、大盛、特盛、爆盛とあって、一番多いのが「最強盛」3.5玉。麺を茹でる前で525g、茹で上がりが945gになります。
麺が伸びる心配がないので、後半まで麺のムチムチやツルツルを楽しめる油そば。最初はそのまま、麺に鳥豚スープがしっかり絡んで、旨みがダイレクトにやってくるのを楽しんだ後、お酢(2周)+ラー油(2種)、さらにお酢+ニンニクなど6種のオススメの食べ方で味変を楽しみ、お腹の皮がパンパンになるほどお腹いっぱいになれる1杯です。
鶏ガラと豚骨を2日間煮込んで旨みが凝縮した「鳥豚スープ」&醤油ダレがクセになる美味しさでした。
煮干しと味噌の波状効果! 落合『人間ばんざい』の「特製にぼし味噌らーめん+麺特盛」1,488g
一部ではセメント系煮干しスープがブームになったりしていましたが、そもそも煮干しスープって醤油だれが主流で、味噌ってありそうでなかなかない。お味噌汁なら当たり前なんだけれど、ラーメンではまだ少数派。そんな珍しいラーメン&デカ盛りが同時に食べられるお店がこちらの『人間ばんざい』です。
ここのスープ、一見ビーフシチューのような濃厚な色合いですが、イメージに反して重くない! コク深いけれどしつこくない味わいで、最初に味噌の美味しさ、あとから煮干しの旨みが追っかけてくる波状効果を感じさせます。汁麺なのに、割りスープがあり、小ライスを追加注文してシメるのもおすすめとのこと。卓上の生唐辛子を味変で入れると、唐辛子の刺激とすっきり感が楽しめますよ。
2.7kgあっても最重量じゃないっ! 川越の人気店『魔人豚』の「大ラーメン(全マシ)」2,778g
魔人豚と書いて“マジンブゥ”。あの超有名漫画のピンク色のキャラ、ですね。大ラーメンは、背ガラやゲンコツ、豚足、香味野菜などでとったものに、かえし醤油のタレ。麺は極太、ちょっと縮れの平打ち麺です。ニンニク、ヤサイ、アブラ、カラメがマシ、マシマシ可能ですが、店内には「各種マシマシは食べきれる方のみ増量してください」の一文が書かれています。
マシマシの場合どれぐらいなのか、店員さんに聞くと、「全マシマシだと、高さはこれぐらいになりますよ~」と手で作った高さ、約30~40cm。そこまでいくと神に選ばれし胃袋を持っていないと完食は絶対不可能。だって全マシで2,778gなのに、全マシマシになったら…。チャレンジメニューじゃない、パーティメニューでもない、通常メニューでこのボリューム。埼玉のデカ盛りの凄みを感じる一杯です。
チャーシュー1本丸ごとドーン! 新馬場『肉汁らーめん公』の「らーめん豚一本(大)全増し」2,091g
ビジュアル的に2020年で一番インパクトのあったラーメンといえば、『肉汁らーめん公』の「らーめん豚一本」。チャーシューメンで器を覆うほどたっぷり、ってのはあったけれど、ここは衝撃のチャーシュー1本丸ごと! 推定ですが、チャーシュー500g前後、麺約500g、野菜とスープでおそらく1kg超えのラーメンです。
自家製麺に、醤油豚骨のスープ。最初は色も透明感のある、醤油味のすっきりした味わいでしたが、チャーシューからじわじわ溶け出す脂&肉汁効果で、後半は半濁色の旨み濃厚スープに進化。決して硬いチャーシューじゃなく、むしろ柔らかしっとりチャーシューなのに、1本食べるとなると顎にくるっ! 顎力も試される豚肉の塊を食べたいって時にもオススメのラーメンです。
時間との勝負! 吸引力が試される横須賀『上海亭』の「ジャンボチャーシューメン」2,367g
1977年創業、40年以上横須賀で愛され続けている町中華のジャンボチャーシューメン。直径31cmの特大どんぶりに、麺3玉分が入っています。スープは鶏ガラに醤油ダレ、具は豚肩ロースのチャーシュー5枚と、メンマ、ホウレンソウ。誰もが大好きな、懐かしい味わいの王道中華そば系デカ盛り、創業当時からある人気メニューです。
いわゆる二郎系のヤサイマシマシとかでのデカ盛りではなく、ほぼ麺とスープのボリュームで2kg超え。麺は細い縮れ麺のため、うかうかしているとどんどん伸びちゃう! テンポよくズルズル食べ進めないと、いくら食べても麺が減らない無限ラーメン状態になるため、一気に吸い続けることも美味しく味わうのに重要。山盛りメガ盛りメニューが多い横須賀の奥深さを感じさせる一杯でした。
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