20日、大阪府警の警察官が、拳銃を一時紛失したことが判明した。

 大阪府警によると、紛失したのは第三機動隊に所属する30代の男性巡査部長。20日午前9時半頃、大阪府大阪市北区コンビニエンスストアに立ち寄ると、トイレに入り、拳銃と手錠付きのベルトをフックに掛ける。

 巡査長はこのベルトをフックに掛けたまま外に出てしまい、紛失したまま職務に戻る。放置された拳銃と手錠は、次に入った男性が発見し、店長に連絡。捜索していた警察官に通報が入り、紛失が発覚した。紛失した拳銃には実弾が入っており、発射できる状態にあったそうだ。大阪府警は今後、男性巡査部長について処分を検討し、「装備品等適正な保管管理を徹底し、再発防止に努めていく」とコメントを発表している。

 警察は「再発防止に努める」としているが、今回のようにトイレに拳銃を忘れるケースは高頻度で発生。2020年1月には、成田空港の従業員トイレに千葉県成田国際空港警備隊の男性巡査長が実弾入りの拳銃と手錠、そして警棒を忘れた。

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 また、同年2月にも長野県警組織犯罪対策課の男性警部補が、同県飯田市コンビニエンスストアのトイレに立ち寄った際、拳銃と収納ケースをフックに掛けたまま出て行ってしまった。いずれも従業員や次に利用した人物が悪用せず、届け出たため事なきを得ているが、悪意を持つ人間がそのまま持ち去れば、殺人事件を起こす可能性も否定できない。

 警察官には権力が与えられ、拳銃を発射することが許されている。それは治安を守る立場であるからであり、当然ながらその管理は厳重に行われなければならない。トイレが忘れやすい場所であることは理解できるが、それでも紛失しないのが、警察官の任務であり、義務なのではないだろうか。

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