このほどイギリスの民家で、白鳥が二重の窓ガラスを突き破って侵入した。住んでいた女性にケガは無かったが、白鳥は何針も縫う大ケガをしたという。白鳥を保護した動物救護調査官は「40年務めているけど、こんなことは初めてだよ」と驚いている。『Nottingham Post』などが伝えた。

英ノッティンガムのバートン・イン・ファビスで今月11日午前8時頃、白鳥が二重になったガラス窓を突き破って民家に侵入した。

この家に住んでいた高齢の女性は当時、窓の近くにあるシンクのそばにいた。「部屋を出た直後にガラスが割れる大きな音がしたので戻って確認すると、窓は粉々に割れていました」と女性は話しており、そばに出血した白鳥がいたことに驚いたという。

飛び込んできた白鳥は割れたガラスでケガをしてしまい、白い体毛は赤く染まり、散らばったガラス片の上に座り込みじっとしていた。

そして大きな音を聞き女性の様子を見に来た近所の人が、英国動物虐待防止協会(RSPCA)に通報して助けを求めた。

同協会の動物救護調査官のキース・エリスさん(Keith Ellis)は、次のように語っている。

「住人の女性がケガもなく無事だったのは、本当に幸運なことだったと思います。二重の窓ガラスを破壊するほどの勢いで白鳥は侵入しており、白鳥の大きさも考えるとぶつかっていたらケガは免れなかったでしょう。」

「白鳥は近くのトレント川から飛んできたものと思われ、恐らく方向を間違えて窓に飛び込んでしまったと考えられます。当時は風が強かったので、風に流されてしまった可能性もあります。」

「過去には混雑した道路を川と勘違いし、飛び込んでしまう白鳥を見たことがあります。40年RSPCAで調査官を務めてきましたが、白鳥が窓ガラスを突き破る事態は初めてです。本当に奇妙なことだと思います。」

現場を訪れ、ケガをしたメスの白鳥を保護したキースさんは「白鳥は驚いたのか呆然としていました。出血がひどかったので、すぐに近くの動物病院に連れて行きました」と明かした。

白鳥は1時間以上の手術を受け、ケガをした羽の下を何針も縫うことになった。その後、白鳥はチェシャーナントウィッチにあるRSPCAが運営する野生動物保護センター「Stapeley Grange Wildlife Centre」にてケガの回復やリハビリを行い、野生に返されるという。

画像は『LADbible 2021年1月19日付「Elderly Woman Narrowly Misses Injury As Swan Crashes Through Bathroom Window」(Credit: RSPCA)』『RSPCA 2021年1月19日付「Swan crash lands through window」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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