2020年1月、キムチにさえ見放さた感じの韓国。キムチというと、だいたい韓国を思い出す人も多い。キムチ発祥の国は? と聞けば、韓国だと大体の人は言うだろう。もちろん韓国人は満面の笑みをたたえて、韓国自慢をするであろう。

 しかし、残念ながら、キムチの発祥は、「中国」という説が近年強くなっている。紀元前2世紀の中国の文献「詩経」に、「祖」と呼ばれるキュウリの塩漬けについて書かれている。どうもこれが、元祖キムチなのだ。紀元前3~2世紀は戦乱時代で、まだ未開の地であった今の韓国に、多くの中国人が逃げ住んだ。

 今のキムチの形になるまでは、ここから長い時間かかる。1592年に豊臣秀吉朝鮮半島に出征するまで待たなければならない。それまでは、あの赤くて辛くて、何とも言えない臭さのキムチは登場していないと、歴史文献は伝えている。

 唐辛子は、唐(中国)から直に入ったわけではなく、寒さに困った兵士のために秀吉が日本から持ち込んだ。唐辛子単体では食べられないので、「祖」に混ぜて食べることによって、身体を温めさせたと。その他に、ニンニクも、滋養強壮力だけでなく、解毒効果や強力な殺菌効果、抗酸化作用があるので、持ち込んだのだ。

 戦の中では、定時に食事を取ることはできない。キュウリの塩漬けに唐辛子にんにくを混ぜたものは移動させる度に、混ざり合い、発酵する。こうして、今のキムチに近い味が、当時の韓国で「たまたま」できたわけだ。

 つまり、中国からの逃亡者と、豊臣日本軍がいなければ、できなかった。

 日本は、キムチが日本のおかげでできたことは、全く名誉ではないし、逆に迷惑な話なので、声を潜めている。

 しかし、「キムチは中国の文化遺産」として中国がその認定準備を進めている~国際標準化機構(ISO)の標準認定はすでに受けている。中国5千年の歴史の一角だとしているし、韓国が発祥は、被害妄想だと一喝だ。

 もちろん、韓国も黙ってはいない。「キムチは、韓国のもので、干し柿も韓国のものだ」と主張していが、キムチ論争に、干し柿を持ってくる点でオロオロと支離滅裂な動揺が認められる。

 国民の最大自慢のキムチが、中国発祥だなんて、韓国人には認められない事だろう。でも、文献など確固たる証拠をもっている中国は、ある意味最強だ…。

ソウルで食事をすると、付いてくるキムチなど