福士誠治が映画初主演を務める映画「ある用務員」が、開催中の「未体験ゾーンの映画たち2021」(東京テアトル主催)に出展。1月23日に先行上映が行われ、舞台あいさつに福士、芋生悠、近藤雄介、伊澤彩織、阪元裕吾監督が登壇した。
数多くのバイオレンス映画を手掛ける阪元監督の完全オリジナルとなる本作は、裏社会を牛耳る総裁の娘・真島唯(芋生)のボディーガードとして訓練を施された殺し屋・深見晃(福士)が、一人の少女を守っていく姿をクライムノワールな世界観で描く。
■殺し屋の“推し”を見つけられる
福士は「去年撮影して、今年公開という予定で、いろんな事情もありながらどうなるかなと思いつつ、こうして皆さんの前に立てこと、上映できることを本当にうれしく思います」と、まずは初上映を迎えたことに安堵の表情。
阪元監督は「個性的なみんなが学校の中に集まって、ノンストップでいろんなキャラクターが躍動しながら、みんなを愛して、お客さんそれぞれに“推し”みたいなものを作れる作品になったかなと思っています。いろんなキャラクターがいるので楽しんでください」とアピールした。
また、「モチーフのようなものはあるんですか?」という質問に、阪元監督は「『ダイ・ハード』を小学生の時に見て、こんな面白い映画があるんだって感動してから早15年くらいたつんですけど。そういう小3、小4の頃に心躍った作品を目指すんだと思って作った」と告白。
福士が、驚いた表情で「『ダイ・ハード』がモチーフだったんですか!? 大作じゃないですか。『ダイ・ハード』と言われた後、すごいいしゃべりづらいですよね」と苦笑いだった。
■撮影現場で怒られていた監督
さらに、福士は「大変な時期の中で、クリエーティブなことをやれるというのは、スタッフさんを含めてみんな、現場は楽しいという時間を改めて味わえた」と語る。
「監督が『用意、スタート!』の後に興奮して声を出して撮影が止まるんです。音声さんに怒らえれている姿をよく見ました。そういう監督のパッションが抑えきれないというのが、今回の映画にとても詰め込まれている気がして。現場は明るく、緊張感もありつつ、監督が怒られているというのが一番面白かったなと思いました」と、撮影ができる喜びを伝えた。
最後に芋生が「血がたくさん流れるシーンがたくさんあるんですけど、ホロッとするところもあったり、映画を見終わった後に胸が熱くなるところもあると思うので、見ていていただき何か感じていただければ」とあいさつ。
福士は「僕の初めての主役映画となります。こういうご時世ですが、作品を作って皆さんに届けられること、本当に感謝しています。エンタメというかクリエーティブの世界はなかなか大変なんですけど、僕らは僕らができることを、皆さんの元気になれる種の一つとして届けられたらなぁと思って、日々生きております。ぜひ、広めてください」とアピールし、イベントを締めくくった。
本作の公開は、1月29日(金)、31日(日)~2月4日(木)に東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で、2月5日(金)からシネマート新宿で、2月11日(木)から北海道・サツゲキで行われる他、シネ・リーブル梅田(大阪)、シネマ・ジャック&ベティ(神奈川)、センチュリーシネマ(愛知)での公開が決まっている。
コメント