京都を拠点とする児島真理奈のソロユニット・ミライスカート+(プラス)が、東京・下北沢LIVEHOLICでワンマンライブ「おいでやす!ギュッとミライスカート+ vol.0」を開催。改名後、そしてアルバム『C3Tones』(シーキューブドトーンズ)リリース後、初の東京ワンマン公演。演者とファン双方が持つ、互いに待ちわびた思いが、感動的なライブを作り上げた。

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“ミライスカート”の頃から東京ではAKIBAカルチャーズ劇場や東京アイドル劇場で単独公演を繰り広げていたが、今回は児島自ら会場側に話を持ち掛けての開催。新型コロナウイルスに生活が左右される世の中になってからというもの、ミラスカのワンマンは京都や大阪など関西に限られていた。

しかしそこには東京をはじめとする関東から“遠征”にやってくるファンも少なくなく、児島は大いに励まされたという。「コロナ禍は続いているが、今度は私が関東に行って、感謝の気持ちを歌にして届けたい」。その思いが今回、実現した形だ。

■ダンサブル、パワフル

当初は夜7時開演と告知されていたが、1月8日に政府が要請した「夜8時までの営業時間短縮」に特典会を含む時間を収めるため、スタートが夜6時15分からと早まった。「vol.1」から「vol.0」となったのは、時間変更のために来ることが難しくなってしまったファンを考えてのこと。しかしパフォーマンスは13曲、1時間を超える濃密なもので、ここまでたっぷり東京でミラスカが味わえる機会は、まだ複数のメンバーがいたAKIBAカルチャーズ劇場公演以来と断言していいだろう。

新オーバーチュア「OVERTURE 2020s #herecomesthemirai(*)で始まったステージは、「SPARK 4 PATh」(*)、「君が決めていいよ」(*)、「タイヨウの季節」(*)、「Beautiful days」、「カガヤクイノチ」(*)、「Moving Light」(*)、「メグリメグル」、「逆境ガール」、「99%」(*)、「春夏秋冬 Dancer(*)、「あなたとなら」、「ナモナイオト」と続き、「またね」(*)で締めくくられた。(*=『C3Tones』収録曲)

つまり新しいレパートリー中心のセットリストだったわけだが、ダンサブルなものあり、パワフルなものあり、リリカルなものありと多彩な品ぞろえの『C3Tones』からの曲が多めであることによって、現在のミライスカート+の音楽性がより多角的に浮かび上がった…そんな印象を受けた。声の艶は特に高音域に顕著に現れ、振り付けでは特に右腕のシャープな動きが印象に残った。

次の東京ワンマン「おいでやす!ギュッとミライスカート+ vol.1」は2月7日(日)、東京・下北沢LIVEHOLICで開催するべく準備中とのことだ。

テキスト=原田和典

ワンマンライブ「おいでやす!ギュッとミライスカート+ vol.0」を開催したミライスカート+