両足義足で過ごす女性が、スーパーの障がい者用駐車スペースを利用すると人々から嫌がらせを受けることをSNSで告白した。アスリートでもある女性は周囲から健康そうに見えることを理解しており、駐車許可証は見える場所に設置しているという。女性は「理由を知ろうとしなくても良いから、ただ優しくしてほしい」と理解を求める動画を投稿すると、似た経験を持つ人たちから「“ハンディキャップのある見た目” って何だろうね?」など多数のコメントが寄せられている。『The Sun』などが伝えた。

メリーランド州ボルチモア在住のジェシカロングさん(Jessica Long、28)は、腓骨欠損(膝下2本の骨のうち、外側の骨が短いか先天的に欠損している病態)により、1歳半の時に両足の膝下を切断する手術を受けた。それ以来、義足で生活している。

またジェシカさんは、水泳のアメリカ代表としてパラリンピックで活躍するアスリートでもあり、これまでに13個の金メダルを獲得してきた。

そんなジェシカさんは車で買い物に出ると、障がい者用駐車スペースを利用するという。しかしジェシカさんは28歳と若くアスリートでもあるため健康そうに見えるようで「通常の駐車スペースを利用するべき」と思う人たちが少なからずいるそうだ。

ジェシカさんが障がい者用のスペースに駐車すると、不快そうな目で見たり、フロントガラスにメモを置いて行く人もいるという。他にも窓をノックしてジェシカさんが車の中から出てくるのを待ち、「そこには止められないよ」と言われたり、時には怒鳴る人もいるというのだ。

ジェシカさんは過去一番最悪だったという経験について、このように明かしている。

スーパーの障がい者用駐車スペースに車を止めて買い物をしていると、高齢のカップルが追いかけてきて『あなたはあのスペースに駐車する必要は無いはず』と言われました。なので義足のことを説明すると『この嘘つき』と言われたんです。」

このような行為は、ジェシカさんが障がい者用の駐車許可証を見える場所に置いても続くという。週に2~4回は難癖を付けられるというジェシカさんはこの現状に嫌気がさし、自身のTikTokに動画を投稿して理解を求めた。

動画では「こういう嫌がらせをしてくるのは子供より大人が多いの。私が何の苦労もなく生活しているように見えるのは理解できるわ。それでも私にとっては大変なことに変わりはないの。脚はすごく重いし、とても痛い。なぜここに駐車しているのか理由を知らなくてもいいから、ただ優しくしてほしい。」

この投稿には「大人の嫌がらせは、子どもより残酷なことがあるよね」「理解もしようとしていないのに文句を付けるなんて腹立たしい」「みんな他人なんて気にしなければいいのに」など多くのコメントが寄せられた。

また当事者たちからは「私も見た目には分かりづらいハンディキャップがあって『障がいがあるようには見えない』って言われたことがある。“ハンディキャップのある見た目”って何?」「私のハンディキャップも外からは分からないから、こんな風に言われると思うと怖くて障がい者用の駐車スペースは使えないよ」といった声も届いた。

ジェシカさんはロシアで生まれたが生みの母親は当時16歳で、腓骨欠損を持って生まれたジェシカさんを育てる自信がなく養子に出したという。ジェシカさんが1歳1か月の時に里親となったアメリカの夫婦は、義足の生活に早いうちから慣れるために、ジェシカさんが幼い時に両足の切断を決意したそうだ。

それから25回以上の手術を受け、辛い治療を耐え抜いたジェシカさんは、12歳の時に水泳と出会い「人生が劇的に変わった」と語る。現在は東京パラリンピックに向けて練習中とのことだ。

画像は『jessicatatianalong 2021年1月13日TikTok「To the handicap police… be kind!」』『Jessica Long 2019年4月5日InstagramIndianapolis, Indiana + Paralympic World Series」』『The Sun 2021年1月25日付「CRUEL REMARKS Woman with no legs horrified after supermarket shopper yells at her for parking in a disabled spot」(Credit: jessicatatianalong/Instagram)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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