株式会社TENGAが「宇宙から、愛と自由を叫びたい」をテーマ2021年夏、日本初の純民間ロケット打ち上げ企業インターステラテクノロジズ株式会社ロケットを使用し、宇宙へTENGAロボや1000人のメッセージを打ち上げる「TENGAロケットプロジェクト。その記者会見2021年1月26日に都内で開かれ、プロジェクトの概要が語られました。

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 記者会見には株式会社TENGAの松本光一社長、北海道の大樹町に本社を置くインターステラテクノロジズ株式会社(以下:IST)の稲川貴大社長、インターステラテクノロジズ株式会社ファウンダーの堀江貴文さんが出席。プロジェクトについて説明しました。「TENGAロケットプロジェクトは、TENGA15周年記念という側面もあるとのことです。

 このプロジェクトのきっかけは、TENGAの松本社長が東京MXテレビの番組「田村淳の訊きたい放題!」にゲスト出演した際、共演した堀江貴文さんと語るうち、ISTの手がける宇宙事業におけるビジョン「誰もが宇宙に手が届く未来をつくる」が、TENGAの掲げる「性を表通りに、誰もが楽しめるものに変えていく」と通底するものであると感じ、意気投合したことだったといいます。

 会見場には報道陣に混じって、松本社長と堀江さんを引き合わせたロンドンブーツ1号2号田村淳さんの姿も。質疑応答で松本社長と堀江さんに対して質問を投げかける場面もありました。


 ISTは、あさりよしとおさんの漫画作品「なつのロケット」に触発された漫画家やSF作家、美術作家らが手弁当で集まり、実際にアマチュアの立場からロケット打ち上げを目指す「なつのロケット団」を結成したことに源流を持つ、ロケット打ち上げベンチャー企業。現在は会社組織となり、2019年5月4日に観測ロケットMOMO」3号機が宇宙空間の目安となる高度100kmの「カーマライン」を突破し、日本で初めて純粋な民間企業(国の予算や補助のないプロジェクト)が開発したロケットによる宇宙到達を果たしました。

 ISTの観測ロケットMOMO」の特徴は、固体燃料を使用するJAXAの観測ロケットと違い、炭化水素系推進剤を使用した姿勢制御可能な液体ロケットである点。多くの小型ロケットは固体燃料を使用していますが、日本で一般の民間人が宇宙に到達できる固体燃料ロケットを作ろうとすると、爆発性の固体燃料が爆弾テロ防止のため作られた「爆発物取締罰則」に抵触する恐れがあるため、技術的に難しい液体ロケットを選択せざるを得ないという側面があります。ISTはMOMOの宇宙到達により、アメリカスペースXブルーオリジンロケットラボの3社)以外で液体ロケットを姿勢制御し、宇宙に到達させた初の民間企業ともなりました。

 TENGAロケットが目指すのは、宇宙空間TENGAロボや公募した1000名のメッセージ「愛と自由の寄せ書き」を入れたTENGAポッドを放出すること、そして将来の「宇宙用TENGA」開発の基礎データ収集。このうちTENGAロボは、宇宙空間に放出された後、日本初となる地球上(北海道・十勝沖の太平洋)での回収を実施します。


 TENGAの松本社長は会見で、ISTの掲げる「みんなのロケット」という価値観は、2005年7月7日TENGA誕生以来目指している「自分らしさを尊重し合えること。あらゆる人が、自分の愛することを愛し、それを互いに認め合っている、愛と自由に溢れた世界」と共通のものだと発言。

 松本社長は同時に、将来、数年にわたることもある有人宇宙ミッションにおいて役立つであろう、宇宙用TENGAを開発したいという夢があり、その第一歩として今回の「TENGAロケット」を位置付けたいと語りました。今回ペイロード(積荷)として搭載されるTENGAには各種の計測器が取り付けられており、宇宙空間TENGAがどのようになるか、適した材質や構造などを考案する基礎となるデータを収集する予定です。

 ISTの稲川社長は「TENGAロケット」の技術的目標について、日本の民間企業初となる「宇宙空間へのペイロード放出と回収」を実現させることだと語りました。この技術の確立により、民間観測ロケットMOMOの活用範囲が大きく広がることが予想されます。

 会見にはTENGAロボも登場。ペイロードは軽量であるに越したことはないので、現在シェイプアップに励んでいると語りました(実際にペイロードとして搭載されるTENGAロボは小型のものです)。


 このプロジェクトを記念し、東京・有楽町の阪急メンズ東京6階にあるTENGA STORE TOKYOにて、1月27日3月2日の期間、展示会「TENGA ROCKET STORE」を開催。約2mのTENGAロケットレプリカや、TENGAロケットの製作過程を記録した写真、ISTが過去に製作したロケットの部品などを多数展示するほか、TENGAロケットプロジェクトの記念グッズも販売されます。





 また2021年2月1日4月28日の期間で、TENGAロケットを応援するクラウドファンディングTENGA宇宙隊員」も募集されます。目標金額は500万円で、集まった費用はTENGAロケットの開発や打ち上げ準備費用、宇宙用TENGAの開発費用に充当されます。「愛と自由の寄せ書き」や「宇宙隊員ユニフォーム」「TENGAロケットレプリカ」など、3500円〜最大50万円の支援額に応じ、11種類のリターン品が用意されているといいます。



 「TENGAロケットプロジェクト公式サイトでは、TENGAロボが宇宙に飛び立つシーンを撮影したプロモーションビデオのほか、プロジェクトに関する情報が順次公開予定。プロジェクト記念アイテムや、クラウドファンディングなどの情報も掲載されています。

取材協力:株式会社TENGA

(取材:咲村珠樹)

TENGAロボと1000人のメッセージを宇宙へ「TENGAロケット」プロジェクト記者会見