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《検査の結果、前大脳動脈解離による、くも膜下出血脳梗塞と診断されました》

1月20日の午前2時ごろ、自宅から救急搬送された、爆笑問題田中裕二(56)。冒頭の所属事務所の発表によれば、現状では手術の必要はなく、1週間程度入院した後は、大事を取って1カ月ほど休養するという。

「田中さんの現在のレギュラー番組は11本。この年末年始の番組収録では出番前、椅子にぐたっと座っていて疲労がたまっていると感じていました」(テレビ局関係者)

田中といえば、昨年8月に、妻・山口もえ(43)とともに新型コロナウイルスに感染。3週間後に仕事復帰したが、周囲にコロナ後遺症の不安を漏らしていたという。

「田中さんは、匂いがしない嗅覚異常が続いていることを気にしていました。入院する直前まで収録していたラジオ番組でも“最近、自分の言ったことや、やろうとしたことを忘れる”といった記憶障害に悩まされていることも明かしていました」(田中の知人)

コロナ感染と今回のくも膜下出血脳梗塞に関連はあるのだろうか。東京女子医科大学脳神経外科・清水俊彦客員教授はこう語る。

新型コロナも血管炎を起こすといわれており、血管の損傷によって脳血管の膜が裂け、血管乖離によるくも膜下出血脳梗塞を起こした可能性は否定できません。ウイルス感染症の後に脳の血管にトラブルが起こることはよく知られています。コロナ感染から数カ月がたって、じわじわと血管にダメージが加わることもありえるでしょう」

■専門家語るリスク高める3つの要因

生活習慣による発症を指摘するのは、パークサイド脳神経外科クリニックの近藤新院長だ。

「不摂生によってコレステロールが高かったり、田中さんが甘いもの好きだったことも原因かもしれません。ただ、今回は症状が軽く1週間ほどで退院できるみたいですから予後も問題なく、そうとう軽いケースだったのでしょう」

田中は“お菓子王子”と呼ばれるほどスイーツ好きで、妻として山口も注意していたという。

「血圧も高かった田中さんを心配し、もえさんはカロリー計算をして手料理を作っていました。田中さんのお母さんが56歳で肝炎で亡くなったこともあり、同い年になった田中さんは気にしていたそうです」(前出の知人)

前出の清水教授はくも膜下出血脳梗塞のリスクが高まる3つの要因を挙げる。

「(1)血圧が高い(2)糖尿(3)高脂血症です。年齢にも関係があり、40代以上は成人病も増え、コロナ後遺症のリスクも高まるのです。対策としては、体重を増やさないこと。田中さんは少し太りすぎだと思うので、その点でも、発症しやすかったかもしれません」

今回は“不幸中の幸い”だった田中。山口と子供たちのためにもダイエットに励んでみては――。

「女性自身」2021年2月9日号 掲載