女優の優希美青と俳優の井上祐貴がダブル主演を務める映画『NO CALL NO LIFE』より、とけた電球が提供した主題歌「ふたりがいい」を収めた予告編、メインキャストの場面写真が解禁された。

【動画】過去からの留守番電話とは 『NO CALL NO LIFE』主題歌入り予告編

 ホリプロ60周年記念作品となる本作の原作は、壁井ユカコの同名小説『NO CALL NO LIFE』(角川文庫刊)。親からの愛情を知らずに育った主人公の女子高校生・有海と、同じ境遇の不良少年・春川が織りなす痛いほどに切ないミステリーラブストーリーだ。
 
 第37回ホリプロタレントスカウトキャラバンでグランプリを受賞し、映画『GOZEN 純恋の剣』でヒロインを演じ注目を集めた優希が、悲しい過去を背負った女子高生・有海を演じ、第42回ホリプロタレントスカウトキャラバンで審査員特別賞を受賞し、2019年からオンエアされた連続ドラマ『ウルトラマンタイガ』で主演を務めた井上が、自由きままな不良少年・春川を演じる。2人の脇を、犬飼貴丈、小西桜子、山田愛奈、駒木根葵汰、永岡佑、桜井ユキら多彩な俳優陣が固める。監督・脚本は、学生時代に制作した映画『溶ける』(2016)で第70回カンヌ国際映画祭シネフォンダシオン部門への正式出品を日本最年少で果たした24歳の新鋭・井樫彩。

 高校3年生の夏、携帯電話に残された過去からの留守メッセージに導かれ、佐倉有海は学校一の問題児・春川と出会い恋に落ちる。明日、地球に隕石が衝突して世界で2人きりになったとしても、無敵になった気分。それはあまりにも拙く刹那的で、欠陥だらけの恋だった。そして、時を越えた留守電の真相が明かされるとき、有海の衝撃の過去が浮かび上がる。

 予告編は、謎めいた音が鳴り響き、主人公の女子高校生・有海(優希)が過去からの不思議な電話を受信するシーンからスタート。続いて、有海が不良少年・春川(井上)と出会い、互いに惹かれ合っていく様子が映し出される。映像の中盤からは、不穏な映像も連続して挟み込まれ、サスペンスフルな展開に。最後は、雨が地面を打ちつける映像に「愛と呼ぶには幼すぎる2人だった」というナレーションが流れ、「春川!」と悲痛に叫ぶ有海のセリフが重なるところで終了。本作が通常の青春ラブストーリーではないことがうかがえる、瑞々しくもミステリアスな予告編となっている。

 本作に主題歌を提供したとけた電球は、本作について「大人になった僕たちはもう感じることができないかもしれない、若さゆえに他のものが見えなくなる危うさや、だからこそ相手の事だけを本気で求める心を思い出すことのできる作品です」と説明し「影のある者同士が惹かれ合う様子、そしてある種の無敵感を曲で表現しました。この曲が有海と春川に寄り添ってくれて、『NO CALL NO LIFE』と共に沢山の方の心に刺さる事を願います」とコメントを寄せている。

 映画『NO CALL NO LIFE』は3月5日より全国公開。

映画『NO CALL NO LIFE』ポスタービジュアル (C)2021 映画「NO CALL NO LIFE」製作委員会