『ダニエル』アダム・エジプト・モーティマー監督による隠された仕掛けとは?
唯一無二の親友だったはずのダニエルが、次第にルークの心身を“侵食”していくという<イマジナリー×スリラー>が繰り広げられる本作。脳に刺激を与えるような独特な世界が広がる本作を手掛けたのは、次世代のスリラー/ホラーの担い手として期待を集めるアダム・エジプト・モーティマー監督だ。 ルークとダニエルによる微笑ましいブロマンスから一転、ダニエルが徐々にその本性を露にし、やがて観る者を“狂乱の世界”へと引きずり込むという“二面性”も話題だが、その側面をより魅力的に表現すべく、「映画のスタイル形成」にこだわったと振り返る監督。「前半はワイドなカメラの動きや色の濃さが際立つ“マニアックなスタイル”で撮影したのに対し、後半は“主観的なスタイル”へと変化し、危機感を演出するアングルやビジュアルアプローチで構築していきました」と、制作秘話を明かしている。そんな監督のこだわりもあり、観る者がダニエルに支配される感覚に陥るような、圧倒的な没入感あふれる映像に仕上がったという。 加えて、「ルークの幼少期の不思議な感覚から始まり、最終的に宇宙的な恐怖感に至るまで、映画全体がどのように展開していくのか、その変遷を示すスタイルガイドも作成しました」と珍しい取り組みも敢行したといい、「どのシーンにも“変化”を表現するための視覚的な意図があります」と明言。数々の“仕掛け”が散りばめられ、鮮烈なインパクトを与える<イマジナリー×スリラー>に仕上がっている。 そんな本作について、監督は実力派の新星俳優ふたりによるパフォーマンスの力も大きかったと振り返っている。「ダニエルがより不吉になり、ルークは恐怖と妄想にとらわれていく......こうした彼らの姿は、演じるふたりの演技によってより魅力的になりました」。1度観たら忘れられない、“狂気的な映像美”が広がる本作。サイケで刺激的な世界が味わえる異色作をぜひスクリーンで堪能してみてほしい。映画『ダニエル』予告編【2021年2月5日(金)公開】
INFORMATION
ダニエル
2021年2月5日(金)より新宿武蔵野館、渋谷ホワイトシネクイント、グランドシネマサンシャイン(池袋)ほか全国公開! 製作:イライジャ・ウッド 監督・脚本:アダム・エジプト・モーティマー キャスト:マイルズ・ロビンス、パトリック・シュワルツェネッガー 配給:フラッグ ©2019 DANIEL FILM INC. ALL RIGHTS RESERVED. 【R15+】 詳細はこちらCopyright (C) Qetic Inc. All rights reserved.
コメント