もし人間が輸送コンテナに3週間も閉じ込められてしまったら、生き延びることはできるだろうか? ウクライナで暮らしていた猫は昨年12月末、誰にも気付かれないままコンテナに乗り込み、3週間後に生きて発見された。『NEWS.ru』『Bored Panda』などが伝えた。

ウクライナにある物流会社「スター・シャイン・シッピング(Star Shine Shipping、以下SSS)」が今月15日、Instagramにイスラエルで撮影されたグレーの猫の写真を投稿した。この猫は12月26日ウクライナ南部オデッサを出発し、コンテナに乗ったままイスラエルまでの約2500キロを3週間をかけて移動していた。

SSSはInstagramに「信じられないけど、人生にはこんなことも起こり得るものさ!」と綴ると、グレーのオス猫の冒険について次のように説明した。

キャンディが積み込まれたコンテナイスラエルに届けられたんだ。そしてドアを開けたら、本物の猫が出てきたよ。」

「3週間もコンテナ内にいて生きていたなんて、たいしたもんだ。猫が何を食べていたのか、どうやって水分補給をしていたのかは推測しかできないけど、困難に負けず猫は生きていたよ!」 

「監視カメラの映像を調べてみたら、この猫はキャンディが入った箱の詰め込み作業中、コンテナ内に入ったことが判明したんだ。」

SSSコンテナ内の箱の写真も公開しており、そのいくつかは上部が引きちぎられキャンディの袋が露わになっているのが見て取れる。

『Oddity Central』は「猫が生き延びたのは、箱の中のキャンディで栄養を摂り、コンテナ内の壁に付着した結露を飲んでいたからだろう」と推測しており、このニュースには次のようなコメントがあがった。

「きっと猫は、あの箱を必死に開けたんだろうね。」
「できればウクライナに返してあげたいね。」
「健康そうに見えるけど、精神面が心配。」
キャンディじゃなくて、マグロだったら良かったね。」
「猫は甘みを感じないと聞いたことがある。それでも生き抜くことができて良かったね。」
「3週間って、きっとギリギリのタイミングだったんじゃないかな。」
「私だったら、一日も持たないと思う。」
「まさにサバイバルだね。生命力が素晴らしい。」

なおこの騒動の後、猫は一定期間の検疫をしてSSSのディレクターが保護したというが、「是非引き取りたい」「私がウクライナまで連れて帰ってあげる」という申し出もあるという。

ちなみに昨年9月にはイギリスで、コンテナ内に2か月閉じ込められた猫が生還していた。また5年前にはドイツで、ワイン貯蔵庫に迷いこんだ猫が急性アルコール中毒となって発見されていた

画像は『Star Shine Shipping 2021年1月15日付Instagram「Unbelievable, but it happens in life!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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