【東京株式市場】 2021年1月27日

「LIMO[リーモ]の今日の記事へ」

株式市場の振り返り-日経平均株価は反発、FOMCの発表前に持ち高調整の動き顕著に

2021年1月27日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 28,635円(+89円、+0.3%) 反発

  • TOPIX 1,860.0(+12.0、+0.7%) 反発

  • 東証マザーズ株価指数 1,275.8(+5.3、+0.4%) 反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,291、値下がり銘柄数:814、変わらず:85

  • 値上がり業種数:23、値下がり業種数:10

  • 昨年来高値更新銘柄数:45、昨年来安値更新銘柄数:3

東証1部の出来高は11億5,958万株、売買代金は2兆6,188億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。FOMCの結果待ちの様相に変わりはありませんでしたが、その前の持ち高調整や決算発表銘柄の売買などで売買代金は2兆6,000億円レベルに達しています。

そのような中、日経平均株価はほぼ終日プラス圏で推移して反発となりました。ただ、上値は重く、とりわけ後場は膠着感が強まったようです。取引時間中の高値は28,754円(+208円)、安値は28,542円(▲4円)となり、値幅(高値と安値の差)は約212円でした。

なお、TOPIXも同じような値動きで反発し、上昇率は日経平均株価を上回りました。

東証マザーズ株価指数は反発、売買代金は10日ぶりに2,000億円を下回る

東証マザーズの出来高は8,406万株、売買代金は1,857億円となり、いずれも前日より減少しました。

個人投資家の物色意欲が一巡し、売買代金は191日連続で1,000億円を超えたものの、10日ぶりに2,000億円を下回っています。

一方、株価指数は前日に大幅安となった反動もあり、反発で引けました。ただ、終値は依然として1,300ポイントを割り込んでいます。

シャープが急騰して再び昨年来高値を更新、好決算発表のディスコは手仕舞い売りで急落

日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄

  • 日東電工(6988)

  • ファナック(6954)

  • ダイキン工業(6367)

前日のQ3累計(4-12月期)決算発表時に通期業績見通しを上方修正した日東電工が一時+8%超高へ急騰して約3年ぶりの高値を付け、引け後に決算発表を控えたファナックも期待感から一時+4%高に迫る大幅上昇で昨年来高値を更新しました。

また、ハイテク株では、白物家電好調を背景にシャープ(6753)が再び買われて+6%超高へ急騰し、大幅高となったパナソニック(6752)とともに昨年来高値を更新しています。

その他では、来月上旬に通期決算発表を控えている自転車部品大手のシマノ(7309)が好業績期待から大幅高となり、連日で上場来高値を更新したことが目を引きました。

日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄

株価上昇が続いた株価指数寄与度の高い大型株が総じて軟調に推移し、とりわけ、エムスリーは高値警戒感から一時▲7%超安の急落となりました。

また、ルネサスエレクトロニクス(6723)など半導体関連銘柄が利益確定売りに押されて総じて下落し、とりわけ、前日に好決算を発表したディスコ(6146)は一時▲6%超安へ急落しています。

その他では、記録的な豪雪と寒波襲来による需要増大で株価上昇が続いた電力株ですが、寒波需要一巡見込みで売られ、中部電力(9502)や関西電力(9503)が大幅安となったことが目を引きました。