このほどペットのフェレットが、飼い主が気付かないうちに洗濯機の中に潜り込んでしまい、そのまま洗濯されてしまう事故が発生した。100分の洗濯の間、ずっと閉じ込められていたフェレットはすぐに動物病院に運ばれたが、獣医に「助かる確率は1%」と告げられてしまった。しかし奇跡的な回復を見せ、無事に飼い主の元へ戻ることができ、今では元気に過ごしているという。飼い主は「今では洗濯機を回す前に2重、3重にチェックしています」と明かしている。『Yorkshire Evening Post』などが伝えた。

英ウェスト・ヨークシャー州リーズ市ハルトン在住のジャッキー・レッドファーンさん(Jackie Redfern、33)とジョシュ・クロスさん(Josh Crosse、33)は、“バンディット(Bandit)”と“マイキー(Mikey)”という兄弟のフェレットを飼っている。

ジャッキーさんたちはバンディットらをケージには入れず、家の中を自由に動き回れるようにしていた。ある日のこと、知らないうちにバンディットが洗濯機の中に入りこんでしまい、100分間ずっと洗濯されてしまうという事故が発生してしまった。

ジャッキーさんは「おそらく洗濯機の中で昼寝をしていたバンディットに気付かず、スイッチを押してしまったのだと思います」と事故の原因を振り返っている。

バンディットを洗濯機の中から見つけて青ざめたジャッキーさんは「発見してすぐに胸をこすってみると、バンディットは微かに声を出したんです」と当時のバンディットの様子を明かした。

2人はすぐにバンディットを近くの救急動物病院「Vets4Pets」に連れて行った。同動物病院の獣医デイヴィッド・マッセイさん(David Massey)によると、運びこまれた時のバンディットは「ぐったりとしてほとんど動いておらず、かなり悪い状態」だったそうで、バンディットの命を救うためすぐに治療に取り掛かったという。

バンディットは肺に穴が空く肺気胸や、体には酷い打撲があった。バンディットの無事を祈るジャッキーさんとジョシュさんは、デイヴィッドさんから「助かる見込みは1%だと思ってください」と告げられたそうだ。

バンディットの治療にあたったチームは点滴静脈注射を施し、穴の空いた肺から入ってしまった水を排出させることに成功した。その後、抗炎症薬や酸素を投与し、生死をさまようバンディットの命をなんとか繋ぎ止めようと最善を尽くした。

そしてほとんど助かる見込みはないと思われていたバンディットは、少しずつ回復し一命を取り留めたのだ。

デイヴィッドさんは「バンディットが運び込まれて4時間が経った頃、少しずつ回復の兆しを見せたのです。この回復は奇跡的です。飼い主の2人が迅速に病院へ運んできてくれたことが功を成したのだと思います」と驚いている。

ジャッキーさんは「自宅で数時間、バンディットの治療の結果を知らせる電話を待っていましたが、本当に時間が長く感じました。バンディットは治療の後に2日間入院し、無事に私たちの元に帰ってきました。数週間はふらついていましたが、今はいつも通りの元気を取り戻しています」と喜んだ。

バンディットが入院していた2日間、兄弟のマイキーは落ち込んで元気がなかったという。ジャッキーさんは「バンディットが退院して帰ってくると、マイキーはすぐに元気を取り戻し、バンディットを世話するかのように、常にそばにいるようになりました」と明かしている。

洗濯をしようとすると今回の事故がフラッシュバックしてしまうというジャッキーさんとジョシュさんは、洗濯する際には2重、3重にフェレットたちがいないかどうか確認するようになったという。

デイヴィッドさんは「特に今のような寒い時期には、ペットの動物たちが暖かく居心地の良い場所を求めて、洗濯機や乾燥機に入り込んでしまうことがあります」と話しており、飼い主たちに注意を促した。

画像は『Metro 2021年1月28日付「Lucky pet ferret survives full washing machine cycle after falling asleep in pile of clothes」(Picture: Vets4Pets Leeds Colton/SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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