リバプールユルゲン・クロップ監督が日本代表FW南野拓実に言及した。イギリスガーディアン』が報じている。

今季でリバプール加入2年目を迎えた南野はここまで公式戦17試合に出場して4得点2アシストを記録したが、定期的な出番の確保に苦戦。プレミアリーグ初ゴールを記録の昨年12月に行われた第14節のクリスタル・パレス戦以降から出番を減らして、今冬の移籍市場最終日にシーズンローンという形でサウサンプトン行きが決定した。

いわゆる“駆け込み移籍”で同じくプレミアリーグを戦うサウサンプトンに悩める南野を送り出したクロップ監督。ドイツ指揮官は3日に本拠地で予定する第22節のブライトン&ホーブ・アルビオン戦に先駆けた会見で、一部メディアで買い取りオプションの付随を拒否して貸し出したともいわれる南野に関する質問に口を開いた。

タクミは信じられないぐらい良い選手で、我々が十分にチャンスを与えてあげられなかった。様々な理由でね。ディフェンス面でサイズの問題もあった」

タクミピッチに入ると、背の高さが足りず、どうすれば良いんだ?という感じでね。セットプレー時の守りは試合において、非常に重要な部分。そうした面が違いになることだってある」

チームの指揮官として十分なチャンスを与えられなかった事実を認め、守備面を考慮して、なかなか起用法を見いだせなかった背景を明かすと、サウサンプトン行きを容認した理由にも言及。双方にとって、「ウィンウィン」になり得る移籍だと感じたと述べ、成長した姿での復帰を期待した。

サウサンプトンから名乗りを上げるまで、それまで彼を手放す意味を感じるクラブがなかった。しかし、サウサンプトンは理にかなっていると感じたのだ。サウサンプトンの状況なら、タクミのフィット具合で17試合にプレーできる可能性が十分にあり、それがみんなの助けとなる」

タクミに唯一欠けるのは継続してプレーすること。彼は我々の長期的なプロジェクトであり、常にそうだった。多くのポテンシャルを秘めていると認識しているからだ。プレミアリーグの残る17試合に出場して、全く違う思考と自信を抱いて戻ってきたらと考えると、理にかなっている。互いの有益になるのを願うばかりだ」

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