人は達成できたことよりも達成できなかったことの方が記憶に残りやすいと言われており、この効果のことを〝ツァイガルニク効果〟と呼びます。つまり「想像を掻き立てること」を意識することで、より興味を持たれやすくなるということ。そしてその心理を恋愛に応用することで、好きな相手の気持ちを今まで以上に惹きつけることができちゃうかもしれないんです!今回は、この〝ツァイガルニク効果〟を恋愛にうまく取り入れる方法をご紹介します♡

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〝ツァイガルニク効果〟とは?

〝ツァイガルニク効果〟とは、達成したことよりも、達成できなかったことや中断されていることの方が強く記憶に残るという人間の心理効果のこと。例えば連続ドラマの次回予告を見ることで「この先どうなるの!?」と想像をかき立てられ、本編そのものの記憶が強化されるという現象も、この〝ツァイガルニク効果〟が働いていると言われています。

つまり人に興味を持たれたいのなら、全てをさらけ出すのではなく、情報を途中で小出しにしていったほうが効果的ということなんです。

〝ツァイガルニク効果〟を恋愛に取り入れる方法♡

■付き合う前のデートは途中で早く切り上げる

「向こうから声をかけてきて、最初は遊びのつもりでデートしようと思っていた女の子。でも、1回目、2回目、どちらのデートも21時前に『明日朝早いから、今日はもう帰るね!』と帰ってしまい、そんなに早く帰られると『もっと一緒に過ごしたかったなあ』という気持ちがムクムクと湧いてくるように・・・。気づいたら今は俺の方が本気になって追いかける側になってしまっていた」(30代男性/会社経営)

デートも途中で終わるからこそ、より気になる存在になれる
「終わっていないと余計に気になる」という〝ツァイガルニク効果〟。つまり、デートをするときも最後まで終わらせないまま途中で帰ってしまうのが効果的。「え?もう帰るの?あんなに話が盛り上がっていたのに?」と相手がびっくりするようなタイミングでデートを終わらせると「まだ続きが欲しい」という相手の〝会いたい欲〟を猛烈に掻き立てることができます。

ポイントは、「つまらないから帰ってしまった」と思わせないこと。帰った後はLINEで「今日は楽しかった!また遊ぼうね!」とのフォローをするのが◎。相手の自分へのモチベーションを保つことを意識しながら、最初の数回のデートはさっと消えるように心がけましょう。

■自分の情報を全てはさらけ出さない

「今片思いしている女子は、とにかくLINEの返信が遅いし、あんまり自分のことを語ろうとしない。返信が遅いと『俺以外の男と会ってるのかな?』とか『嫌われたのかな?』とずっと返信を気にしてしまい、結果頭の中がその子のことでいっぱいになって、どんどんと気になる存在に・・・。逆に返信が早い子は安心してしまうからか、すぐに飽きてしまうことが多い」(20代男性/イベント関係会社勤務)

ミステリアスな女子の方が好奇心をそそられる
相手のことを全て知ってしまうと、途端にその人に対しての好奇心を失ってしまうもの。自分のことを知ってもらいたいからと、相手にあれこれと伝えてしまうことは避けた方がいいでしょう。まだ知らない部分があるからこそ「もっと知りたい」と相手は頑張ろうと思ってくれるのです。

LINEの返信も同じで、毎回すぐに返信してしまうと「この子は俺に好意がある」と確信してしまい、逆にその人のことを考えるのをやめてしまいます。返信は適度な間隔を置いて返した方が、待っている間に相手の心を揺さぶり続けることができますよ。

■両思いになってもすぐにカラダの関係を許さない

「自分から告白して付き合い始めた今の彼女。付き合って以来彼女も俺のこと『めちゃくちゃ好き!』って伝えてくれているけど、カラダの関係だけはいまだにNG。キス止まりですでに3ヶ月以上経ってしまったけど、彼女のことがどんどん好きになっていく。大切にしたいし、これからも長く付き合いたいと思ってる」(20代男性/メーカー勤務)

男性はカラダの関係を持つと達成感を感じて満足してしまう
すぐにカラダの関係を許してはダメ、とはよく言われていますが、それは「軽い女」とみなされるだけでなく、相手に「セックスできたから満足」という達成感を簡単に与えてしまうからです。また、男子は元々獲物を捕まえる本能が備わっているため、カラダの関係を1回でも持てば、無意識に次を探してしまうことも。

長い関係を築くためにも、カラダの関係を急いで持ってしまうのは賢い女とは呼べません。「カラダの関係なしでは嫌われてしまうかも・・・」と恐れてすぐに相手の言いなりになってしまう女子もいるかもしれませんが、そんな男はどっちにしろ「その程度の男」で長くは続かないものなので、ときにはスパッと諦めることも大切ですよ。

タイミングを見極めて〝ツァイガルニク効果〟を使いこなそう♡
愛情は出しすぎても、出さなさすぎてもうまくいかなくなってしまうのが恋愛。この〝ツァイガルニク効果〟はいつも使うのではなく、「この場合は少し引いた方がいいな」とタイミングを見極めながら使うことがポイントになってきます。距離が離れていくと相手に思い込ませながら、本当のところは心の距離が近づいている、という絶妙なバランスをキープして、彼の記憶に残る〝恋愛上手女子〟を目指してみてくださいね。

参考文献:『今すぐ使える心理学でwebマーケティングを攻略せよ!顧客心理を掴む心理学』著:中尾友一(Amazon Kindle書籍)

Profile
恋愛カウンセラー・ライター/ゆりな

恋愛相談を中心とした心理カウンセラーとして活動。

恋愛がもっと楽しくなるコツが詰まった恋愛コラムを発信していきます。
(andGIRL)

掲載:M-ON! Press