物語重視のインディーゲームを数多くパブリッシュするFellow Travellerは、ニューヨークに拠点を置くアーティストゲーム開発者集団Feral Cat Denの開発するアドベンチャーGenesis Noir体験版Steamにて配信している。
 Steamゲームフェスティバル終了の日本時間2月10日午前3時まで無料で試遊できる。体験版日本語に対応している。

 『Genesis Noir』は、時間と空間をまたぐノワールアドベンチャービッグバンに始まる宇宙の創造と三角関係ジャズノワールで描く。宇宙創造は神々の三角関係のもつれから始まるのだ。
 プレイヤー三角関係の一角、嫉妬深い神「ゴールデンボーイ」の放った弾丸(それは人の世ではビッグバンと呼ばれる)から恋人「ミス・マス」を守るため、広がりゆく宇宙へと飛び込む。弾丸が彼女へと届く前になんとしても創造を阻止して万物を破壊し、恋人を救い出さなければならない。

 ゲームプレイは画面内の気になるポイントクリックしたり、ドラッグして謎を解くポイントアンドクリックアドベンチャーとなっている。オーソドックスな内容を無二の体験に押し上げているのは、ジャズミュージックBGMに流れるアニメーションだ。
 トレイラーを見る限り2Dアニメにも見えるが、本作は3D作品。白と黒を基調としたクールなアートがぐるぐると動く様は、それだけでも見応えがある。

 体験版ゲームの序盤15分ほどを体験できる。少しわかりにくい箇所もあるが、気になる箇所はクリックだけでなくドラッグすることでも何かが起きることを覚えておくといいだろう。

 体験版を遊んだだけでも、本作の持つポテンシャルが十分に伝わってくるはずだ。徐々に盛り上がるBGM、神の御技である宇宙創造が主人公「ノー・マン」の視点で人間サイズに描かれるスタイリッシュストーリーリングは圧巻といえる。

 本作で奏でられる音楽は、宇宙ができた時から鳴り響く宇宙のバックグラウンドミュージックだ。曲の名は「宇宙背景放射」という。あるときは駅で、あるときは銀河の中心で、ノー・マンは愛用のサックスを吹き鳴らしてセッションする。きっと彼らが奏でる音楽を聴いて、科学者は宇宙誕生の姿に思いをはせるのだろう。

 ストーリーや基本情報を頭に入れてゲームを遊んでいても、今何が起きているのか分からない、良い意味で置いて行かれる感覚が心地良い。

(画像はSteam『Genesis Noir』より)
(画像はSteam『Genesis Noir』より)
(画像はSteam『Genesis Noir』より)
(画像はSteam『Genesis Noir』より)

 あまりに独特な宇宙創造が、スタイリッシュな音楽とアニメーションで描かれる『Genesis Noir』は、Steamにて体験版が配信中。2月10日午前3時までの期間限定なので、興味がある方は一度試してみて欲しい。

Steam 『Genesis Noir』 ストアページはこちら

ライター古嶋誉幸

一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。
Twitter@pornski_eros