ヨーロッパ王者としてクラブ・ワールドカップに臨むバイエルンだが、大会参加前に試練が待っていた。

2020年に行われる予定だったクラブ・ワールドカップだったが、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大により世界中のサッカースケジュールが大幅に変更になったことを受け、今月4日にカタールで開幕した。

当初出場予定だったオセアニア王者のオークランド・シティが検疫の問題もあり出場辞退。そのため、1回戦がなくなっていた。

バイエルンは2回戦で開催国王者のアル・ドゥハイルに勝利したアフリカ王者のアル・アハリと8日の準決勝で対戦することになるが、その前に大きな試練が待ち受けていた。

5日にブンデスリーガブンデスリーガ第20節でヘルタ・ベルリンと対戦したバイエルン。0-1で勝利を収め、そのままカタール入りすることを計画していた。

バイエルン一行は、ベルリンブランデンブルク国際空港からカタールへと飛び立つ予定だったが、深夜から5時までの間の夜間飛行が禁止されているため、試合を30分前倒しで実施。万全の計画を立てていた。

しかし、バイエルンの一行を乗せた飛行機が離陸したのは6時52分。当初の計画から7時間半も遅れての出発となっていたのだ。

ドイツ『ビルト』によると、バイエルンの一行は22時45分に空港に到着。23時15分に離陸し、6時間半のフライトでドーハに到着する予定だった。

しかし、この日は雪が降っており、飛行機は20分に渡って除氷されることに。23時59分の時点で離陸の準備はできていたが、実際に飛行機は飛び立たなかったとのこど。30秒間に合わなかったとされている。

バイエルンのカール=ハインツ・ルンメニゲCEOは「ブランデンブルクの政治責任のある当局に完全に騙されていると感じている。責任者は自分たちがチームに何をしたのか理解していない」と怒りのコメントを残している。

空港のスポークスマンは「航空機は滑走路で23時59分に離陸する準備ができていました。ただ、始動する許可を受けていませんでした」とコメント。離陸は可能だったが、許可が下りていなかったと説明した。

思わぬ敵に阻まれてしまったバイエルン。プランが崩れた中で、どう調整していくのかが気になるところだ。

なお、今回のカタール遠征にはドイツ代表MFレオン・ゴレツカと元スペイン代表MFハビ・マルティネスが不参加。両者は新型コロナウイルスの検査で陽性判定を受けたためにチームから外れたとのことだ。

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