昨年から、新型コロナウイルスの蔓延による外出自粛の影響もあり、ステイホームの時間がぐっと増えたのではないだろうか。NetflixAmazonプライムビデオなど、サブスクリプションの動画配信サービスを新しく契約したり、視聴時間が増えた人も少なくないだろう。そのような状況で、今ホームプロジェクターがかなり人気となっている。スマホやパソコンで見るよりももっと大画面で、家のなかでも映画館のような雰囲気が楽しめる。

(参考:【写真】アンカー『Nebula Capsule II』の映像

 今回は、数あるホームプロジェクターの中でも定番の「LGエレクトロニクス」と、「アンカー」のホームプロジェクターを実際に使用してみたので、感想をレポートしていきたい。

LGエレクトロニクス『PF50KS』

 まずは、LGエレクトロニクスのホームプロジェクター『PF50KS』。

 最長2.5時間バッテリー内蔵。約17×18センチで重量は約1kg。WebOSに対応しているため、そのままYouTubeやNetflixの視聴が可能だ。Miracastを使用すればワイヤレスで自分のスマホやPCからも映像を投影することもできる。

 実際に壁に投影してみた。

 リモコンもついているため、プロジェクターから離れた場所でも操作ができる。

 かなり繊細で鮮やかな色彩。家が映画館になったような感覚! お酒や温かい飲み物を片手に、毎晩でも楽しみたいと思った。

 白いボディがとてもシンプルできれいなので、そのまま飾っておいてもインテリアにもなじみやすい。

アンカーNebula Capsule II』

 『Nebula Capsule II』は、高さ約150mm、重量約740gだ。サイズ感がちょうどいい。このサイズと重量なら、外への持ち運びもできそうだ。動画であれば約2.5時間 (Wi-Fi利用時) 、音楽であれば約10時間の連続再生もできるほど、バッテリの持ちも抜群。説明書も非常にわかりやすく、操作も簡単だ。『Nebula Capsule II』ではNetflixやYouTube、Amazonプライムビデオの視聴ができる。

 『Nebula Capsule II』も、かなり映像がきれいで臨場感がある。円柱型なので、どこでもバランスがとりやすい。壁ではなく、天井に映せばベッドに寝そべったまま映画を見ることもできる。『Nebula Capsule II』にもリモコンが同封されているため、寝る前に至福の時間が過ごせそうだ。

・ホームプロジェクターの良さと選び方

 上述した2製品は、必要な電池やコード類が機材に同封されているため、到着後すぐに使用が可能だ。

 実際に使用してみて、映像が壁にきれいに映し出されたときは感動した。臨場感があるし、画質がとてもきれいだった。配信サービスなどが手軽に楽しめる点を加味すると、普通のテレビ以上に壮大で快適に映像体験が楽しめる。

 また、両製品ともコードレスで使用できるのもよかった。事前に充電しておけば、視聴するためにコードを探して接続する……といった煩わしい動作がないくのは助かる。

 Amazonなどで「ホームプロジェクター」と検索するとたくさんの種類が出てくるが、そのなかでも自分の部屋やライフスタイルにあったプロジェクターを選ぶことが大切だ。とにかくきれいな映像を楽しみたいのなら解像度重視、屋外、屋内など色々な場所にも運びたいなら重さやバッテリー重視と、どういう用途で使用したいのかを考えておくといいだろう。

・家でホームプロジェクターを使用するときの注意点や準備物

 ホームプロジェクターを使用するにはまず、映像を映し出せる、ある程度の大きさの装飾のない壁が必要。そのため、ホームプロジェクターを使用するためにインテリアの配置を変更したり、三脚やスツールの準備をしたりしたほうがいい場合もある。もし、いい感じの壁がない場合は、プロジェクター用のスクリーンを準備するも一つの手。

 筆者も実際に使用してみて、良い具合の高さにプロジェクターを調節するのが少し難しいと感じた。

 スマートフォンやPCなどから投影する際は問題ないが、プロジェクター自体でYouTubeやNetflixを視聴する場合は、Wi-Fi環境が必要となってくる。デバイスとの接続の一手間を省きたいのであれば、ネット環境は整えておいたほうがベターだ。

 また、映像をきれいに映すためには、やはり夜のほうがおすすめ。昼間でも大画面で視聴したいときには、カーテンを閉めるなど見やすくするための工夫が必要そうだ。

・ホームプロジェクター、いい!

 筆者自身初めてホームプロジェクターを使用したが、いつものスマホの狭い画面ではなく、大画面で動画を見ることができるのはとても新鮮だった。しかも、思ったより操作も簡単な印象を持った。ホームプロジェクターはたくさんの種類が出ているので、家の置き場所なども加味してベストな機材を選んでほしい。数万円と値段がするものが多いので、気軽に購入できるものではないかもしれないが、今後も続きそうなステイホーム時間を楽しみたいという方にはぴったりではないだろうか。おうち時間をより充実すること間違いなしだ。(Hamaguchi Nagisa)

LGエレクトロニクス『PF50KS』映像