バルセロナは今シーズン終了までブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョ(28)をプレーさせない考えを持っているようだ。

今シーズン、バイエルンからレンタルバックという形で復帰したコウチーニョは、公式戦14試合に出場し3ゴール2アシストを記録。だが、昨年末に負った左ヒザ外側半月板のケガの影響で負傷離脱しており、復帰は来月以降となっている。

ロナルド・クーマン監督の下で序盤戦は重用されていたこともあり、復帰後は再び主力として起用されるかに思われたが、バルセロナに精通するスペイン人ジャーナリストのハビ・ミゲル氏は財政的な問題によって、同選手がシーズン終了まで出場機会を与えられない可能性について言及している。

2018年1月に総額1億6000万ユーロ(約203億円)でリバプールから加入したコウチーニョに関して、バルセロナは通常の移籍金の1億2000万ユーロ(約152億円)をすでに支払っているが、4000万ユーロ(約50億7000万円)のインセンティブに関しては支払いが残っているという。

そしてミゲル氏によると、コウチーニョが今後7試合に出場した場合、500万ユーロ(約6億3000万円)以上を支払う条項が発動するとのことだ。現在、11億7300万ユーロ(約1480億円)と巨額の債務を抱えるバルセロナは、その支払いを避けたい考えを持っており、少なくとも今シーズン中は起用を見送る可能性があるようだ。

ただ、コウチーニョとバルセロナの契約は2年半残っているため、今夏に売却に動かない場合、いずれは500万ユーロを追加で支払う必要が出てくる。

仮に、復帰後にコウチーニョが飼い殺し状態になるとすれば、バルセロナの財政状況がよりひっ迫していることを表すことになる。

サムネイル画像