数年前、好きな男性を振り向かせるために「アヒル口」でアピールすることが話題になりました。中には、好きな男性の前でアヒル口を意識した女性もいるかもしれませんが、最近はアヒル口の女性を「あざとい」「時代遅れ」とネガティブに捉える男性がいます。男性を振り向かせるテクニックとして、アヒル口はもう使わない方がよいのでしょうか。結婚マッチングサービス「STORIA」代表でコラムニストの沢宮里奈さんに聞きました。

唇を「ウ」の形から「イ」に

Q.そもそも、「アヒル口」とはどのようなものですか。生まれつきではなく、意識して作るものなのでしょうか。

沢宮さん「アヒル口とは、左右の口角をキュッと上げて笑顔を作り、唇を少し突き出した表情を作り出すことです。まれに生まれつきの人もいますが、基本的には意識して作るものです。唇を『ウ』の形にしたまま、『イ』と言うようにすると簡単に作れます」

Q.「アヒル口の女性は男性にモテる」といわれています。なぜでしょうか。

沢宮さん「人はアヒル口に近い小動物赤ん坊を見ると、本能的にかわいいと思ってしまうことが多いのではないでしょうか。それと同じ原理で、アヒル口の女性を見ると、本能的に『かわいらしい』と感じてしまうのだと思います。また、唇は女性の魅力を表す部分とされていることや、口角が上がった表情が、相手に親近感や好感度を高める作用があるからだと思います」

Q.最近はアヒル口の女性を「あざとい」「時代遅れ」とネガティブに捉える男性がいます。好きな男性を振り向かせるテクニックとして、アヒル口はもう使わない方がよいのでしょうか。

沢宮さん「好きな男性を振り向かせるテクニックとして、アヒル口はまだまだ通用すると思います。確かに、世間ではネガティブに見られる風潮もありますが、『あざとかわいい』という言葉があるように、男性は好きな女性に対しては、あざといと思っていてもつい、引かれてしまうものです。

ただし、30歳を超える女性は使わない方がよいでしょう。30歳を超えると、多くの女性は大人っぽい雰囲気に変わり、子どもっぽいかわいらしさは似合わなくなります。アヒル口をすると、あざとさだけが残ってしまい、どうしても不利になってしまうので、大人っぽいかわいらしさを追求するようにしましょう」

Q.どのような場面で、どのようにアヒル口を強調すれば、男性にネガティブな感情を抱かせずにアピールできるのでしょうか。

沢宮さん「例えば、職場などで男性から何か頼まれごとをしたとき、『OK』の意味でほほ笑むような場面でアヒル口は有効でしょう。大切なのは自然体でアヒル口の表情になり、男性に見られることではないでしょうか。スマホなどで写真を撮るときも、自然な表情でアヒル口になるのであれば、男性がネガティブな感情を抱くことはないと思われます。逆に、おねだりのときばかり使うと嫌われやすいでしょう」

Q.しきりにアヒル口をしていると、男性に「いつもの表情」と受け取られ、逆効果だと思います。メリハリを付けるには、どのような表情と組み合わせればよいでしょうか。

沢宮さん「アヒル口の表情は時折見せることで、『普段の表情とは異なる』と男性にギャップを感じさせることに意味があります。そのため、別の表情とのメリハリを付けることが重要です。効果的なのは例えば、上の歯が全部出るような満面の笑みとアヒル口の表情を組み合わせ、ギャップを作ることです。また、当然がら、人が好意を持つか持たないかは外面の表情だけで決まるものではありません。内面を磨くことを忘れてはいけないのは言うまでもありません」

オトナンサー編集部

「アヒル口」はもう古い?