自動ブレーキやコーナーセンサー、車線逸脱警報などクルマの運転支援機能に関するアンケートを実施。回答者の約7割が「バックカメラ」を欲しいと回答しました。逆にいらないと感じる機能についても、理由とともに聞きました。

クルマの運転支援機能 どれが必要?その理由は?

「乗りものニュース」では2021年2月5日(金)から9日(火)にかけて、クルマの運転支援機能に関するアンケートを実施。226人から回答が集まりました。

「クルマの運転支援機能で、あなたが必ず欲しいものは何ですか?(複数回答)」の質問に対する回答は、次のような結果になりました。

・バックカメラ;71.2%
・衝突被害軽減ブレーキ(いわゆる「自動ブレーキ」):62.8%
・コーナーセンサー(障害物への接近を警告):45.1%
・ACC(加減速・追従走行支援機能):43.4%
・ペダル踏み間違い急発進抑制装置:39.4%
・車線逸脱警報:26.5%
・自動駐車アシスト15.5
・その他:3.1%

なお「その他」は「アダプティブハイビーム(ハイビーム自動調光システム)」(25~29歳、男性)、「完全自動運転」(25~29歳、男性)などです。

欲しい理由(複数回答)としては、「安全の目安になるから」が66.7%と最も多く、次いで「運転がラクになるから」が57%、「新しいものや技術が好きだから」が19.8%などです。「その他」は「もしもの時の安心感」(~19歳、男性)、「高齢者でも運転ができるように」(45~49歳、男性)などがありました。

一方で、「運転支援機能は必要ない、分からない」も8.4%を占めています。そう答えた人の割合は、35~39歳で最も高くなりました。

初めから装備された支援機能 意図してオフにする?

反対に「運転支援機能で、クルマ選びの際にあまり重視しないもの、あるいは意図して機能をオフにしているものは何ですか?(複数回答)」の質問に対する回答は、次のような結果になりました。

・自動駐車アシスト:52.2%
・車線逸脱警報:34.1%
・ACC(加減速・追従走行支援機能):21.2%
・ペダル踏み間違い急発進抑制装置:20.4%
・コーナーセンサー(障害物への接近を警告):19.5%
・衝突被害軽減ブレーキ(いわゆる「自動ブレーキ」):12.4%
・バックカメラ:11.1%
・重視しない機能はない、意図してオフにするものなどない:27.9%
・その他(自由回答):3.5%

「その他」として「アイドリングストップ」との回答も複数見られたほか、そもそも「運転支援機能がついている車に乗ってない」(50~54歳、女性)、「いずれの機能も必要ない」(35~39歳、男性)という回答もありました。

重視しない、機能をオフにしている理由(複数回答)としては、「警告音などが煩わしいから」が36.8%と最も多く、次いで「自分の思い通りにクルマを運転したいから」が34.4%、「機能を信用できないから」が33.1%、「値段が高くなるから」が30.1%などです。

この理由の「その他」には、「機能が必要になるくらいになったら免許を返納すべきと考えるから」(50~54歳、男性・女性)、「注意力が落ちるから」(55~59歳、男性)、「必要性を感じないから」(25~29歳・45~49歳、男性)などがありました。

「あったらいいな」の支援機能いろいろ

最後に自由回答で、「自分のクルマにあればよいと思う機能、あるいは発展させてほしい機能があればお書きください」と尋ねたところ、以下のような回答が集まりました。

・オートブレーキホールド(一時停止中にブレーキから足を離しても、クルマが自動的にブレーキをかけ続ける機能)(30~34歳、男性)
・ハンドルをどれくらい切っているかを矢印で示してくれる機能(55~59歳、男性)
・死角をなくす機能(55~59歳、女性)
・動物などの飛び出しに対応できる広範囲を捉えられるレーダー(30~34歳、男性)
・車対車のコミュニケーションツール(50~54歳、男性)
・合流するときにタイミングを教えてくれる機能(40~44歳、女性)
・運転者の残留アルコールチェック機能(45~49歳、男性)
・道路によって規制された速度以上が出せない機能(40~44歳、男性)
・不意の居眠り(意識混濁)警告機能(50~54歳、男性)

●アンケート実施概要
・調査期間:2021年2月5日(金)18時ごろから2月9日(火)14時まで
・調査方法:Questantのシステムを利用して調査
・対象:「乗りものニュース」のSNS(Twitter、Facebook)のフォロワーなど
・有効回答数:226

クルマの運転イメージ(画像:写真AC)。