このほどアメリカに住む男が、出会い系サイトで知り合った2人の女性を騙して盗みを働いた。男は指名手配犯として警察が行方を追っているが、多くの人が「きちんと相手のことを知った上で交際するべき」といった声をあげている。『Fox News』『New York Post』などが伝えた。

米フロリダ州のヴォルーシャ郡保安官事務所が現地時間2月11日指名手配犯のジョセフ・エル・デイヴィス(Joseph L. Davis、48)の写真をFacebookに投稿して注目されている。ジョセフはインターネット上で知り合った女性2人から窃盗容疑で訴えられたことが発端となり、指名手配された。

ジョセフ出会い系サイト「OkCupid」を通じて2人の女性にそれぞれ、ジョーブラウンJoe Brown)とマーカスブラウン(Marcus Brown)という偽名を使ってアプローチしたようだ。同州オレンジシティに住む女性の供述によると、ジョセフとは2015年に同サイトを通じて知り合い交際するようになったそうだ。

しかし女性はのちに、ジョセフが同州オーランドに住む他の女性と婚約していることに気づいた。女性がジョセフの婚約者のFacebookを調べると、指に指輪をはめている写真が投稿されていたが、その指輪は女性が持っていたものと全く同じだった。

女性はすぐにジュエリーボックスの中を確認すると、そこにあるはずの指輪が無くなっており、他にも祖母から譲り受けたダイヤモンドの指輪など合計6270ドル(約66万円)相当のジュエリーが無くなっていた。

指輪を盗んだのがジョセフだと確信した女性は、その後ジョセフの婚約者と連絡を取り、指輪を含むいくつかのジュエリーを取り戻すことができた。しかしジョセフの悪行はこれだけに留まらず、婚約者の女性もまた彼の被害者だったことが判明した。

同保安官事務所によると、ジョセフは女性の留守中に婚約者の女性を連れ込んで「自分が所有する家だ」と主張し、そこに「一緒に住もう」と持ちかけたそうだ。これに同意した婚約者の女性は、借りていたアパートを解約し引越しの準備を進めていた。

ところが引越し直前になって、ジョセフから「取引が成立しなかった」と告げられ、それ以降は連絡が取れなくなってしまった。さらに婚約者の女性は、後になってノートパソコンや宝石類が盗まれて無くなっていることに気づいた。

これにより2人の女性はお互い協力し、同保安官事務所にジョセフを訴えることとなった。のちの調べによりジョセフは過去にオレゴン州とノースカロライナ州でひき逃げ、家庭内暴力、薬物所持、身分書偽造などの重罪による有罪判決を受けていることが明らかになった。

同保安官事務所では行方をくらましたジョセフについて、彼の写真とともに左腕に「神だけが私を裁くことができる」という言葉のタトゥーが入っているなどの特徴をFacebookに公開し、情報提供を呼びかけている。

画像は『Volusia Sheriff’s Office 2021年2月11日付Facebook「THEFT SUSPECT IDENTIFIED, SOUGHT AFTER LYING, STEALING FROM 2 WOMEN HE MET ON DATING APP」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

海外セレブ・芸能のオンリーワンニュースならテックインサイト