“霊峰”富士山の麓に位置し、古くからさまざまなウワサが絶たない日本最大の心霊スポット“富士の樹海”。その奥にあると言われている村と、インターネットの掲示板で日本中のオカルトファンを戦慄させた“コトリバコ”の呪いを描きだす『樹海村』が現在公開中だ。

【写真を見る】最恐ホラーとポップな楽曲の異色コラボで、『樹海村』の恐怖がさらに加速する…

MOVIE WALKER PRESSでは、本作のキャンペーンソング「The Light」を歌う次世代ガールズ・ユニオン「FAKY」のメンバー、HinaとTakiのインタビューを前後編に分けてお届け。『樹海村』のおすすめポイントを語ってもらった前編につづき、後編では彼女たちの活動にフォーカス。愛らしいミュージックビデオが話題を集めている「The Light」に込められた想い、そして女優としても精力的に活動する彼女たちの今後の展望について話を聞いた。

■「『The Light』は、皆さんにも楽しみながら笑顔で踊ってほしいです!」(Taki)

「今回『樹海村』とコラボさせていただいた『The Light』という楽曲は、これまでの私たちの楽曲のなかでも一番明るい曲に仕上がっています。メンバーのLil’Fangが作詞を手掛けているのですが、歌詞もメロディもとてもポジティブ。『閉じ込めた君の 本当の物語を見せてよ』という出だしのフレーズに、悩みや弱みも全部見せてという意味が込められていて、メッセージ性の高い歌詞になっています」と語るHina。「それがホラー映画とどういうかたちでコラボするのか、ずっと楽しみでした」と笑顔を見せる。

また、1990年代風のポップなテイストでまとめられたミュージックビデオも、1月27日の楽曲配信と同時に公開されるや話題を集めている。その見どころについてもHinaは「FAKYに憧れている女の子という設定で、これまでのFAKYの写真が飾られていたり、ガラケーにメンバーの名前が入っていたりと、一度見ただけでは気付かないようなポイントがたくさん。細かい部分にも注目しながら見てください」と熱弁。

Hinaの的確なアピールに、隣にいたTakiは「全部言われてしまいました(笑)」とはにかみながら「あとは、やはりダンスにも注目してほしいです」と、BTSの振付師として世界的に活躍するQuick Styleが手掛けたダンスをプッシュ。「息が止まるくらい激しいダンスを、全部のビートを通して撮影しているので、何回も聞いて何回も観て、皆さんにも楽しみながら笑顔で踊ってほしいです」とファンに向けてのメッセージを添えた。

■「個人活動をグループに還元できるように、どんどんチャレンジしていきたい」(Hina)

2018年に来日するまでフィリピンで女優として活動していたTakiは、ホラー映画への出演経験も。「撮影のたびに死ぬかと思うくらい怖かったけど、とても楽しい経験でした」と振り返る彼女に、今後日本でも女優として活動の幅を広げていくなかで、『樹海村』のようなホラー映画に出てみたいか訊ねてみた。すると「ホラーもやってみたいですけど、いまはアクションに挑戦してみたいという気持ちのほうが強いですね。『インディ・ジョーンズ』とか『ジュマンジ』のような、アドベンチャー映画に憧れています」と目を輝かせる。一方でHinaは「ちょっと怖いけど、ホラー映画も経験してみたい」と、若手女優の“登竜門”として数多くの人気女優を輩出してきたジャンルにも意欲的だ。

昨年放送されたテレビ朝日系列のドラマ「M 愛すべき人がいて」で女優デビューを飾ったHinaはさらに、「リアルな人間味にあふれた役柄を演じてみたいですし、学園モノにも挑戦していきたいです」と女優としての活動に積極的な姿勢をのぞかせると、「2021年は個人として、モデルと女優を両立しながら、それがグループに還元できるように。どんどんいろんなことにチャレンジしていきたいと考えています」と力強い視線で今後の展望を語る。

すると、それに触発されるようにTakiも「バラエティ番組に出たいです!」と猛アピール。「『しゃべくり007』に出て、大好きなくりぃむしちゅーの上田さんに会いたいです」と屈託のない笑顔を見せた。

音楽活動にとどまらず、さまざまな場所で活躍できるだけのマルチな才能を携えた彼女たち「FAKY」が、日本の芸能界を席巻する日も決して遠くはないだろう。今後も彼女たちの活躍から目が離せない。

取材・文/久保田 和馬

『樹海村』のキャンペーンソングを担当した、FAKYのHinaとTakiにインタビュー!