株式会社ユートピアアグリカルチャー(本社:北海道沙流郡日高町、代表取締役社長:長沼真太郎、北海道札幌のきのとやグループ、以下UA)は、2021年2月18日(木)より「GRAZE EXPERIMENTS」をテーマとしたWEBサイトを公開致します。本サイトの中で2020年より共同研究を行ってきた北海道大学 農学部 環境生命地球化学研究室 室長 内田准教授との放牧と環境の関係性をリサーチするプロジェクトでの調査内容や世界の最新情報を発信して参ります。UAは本業である菓子製造における材料として使う牛乳のために温暖化ガスオフセットを目指す放牧形式の牧場を自社運営することで、地球にも動物にも人にも優しいお菓子作りを目指します。

情報発信を行うWEBサイト:https://www.utopiaagriculture.com/


■共同研究の調査内容:放牧運営の標準化への挑戦
放牧運営において数値化できるものを数値化してログを貯め、放牧というビジネスを効率よく運営するにはどうすればよいのか。いつどのような草を食べさせると、どのような質の乳が取れるのか。本当に放牧によってCO2メタンガスなどの温室効果ガスを削減することができるのか。牧場運営において放牧の導入にハードルとなる運営ノウハウと乳質の安定に向けて産学連携で研究を進めるプロジェクトです。

<共同研究の目的>
エサ、牛、糞、土壌において栄養素(窒素)がどのように循環しているかを把握する
UA社が運営する牧場で発散されるCO2メタンガスなどの温室効果ガスの地中吸収量を把握する

<研究内容>
牧場に対する持ち込み栄養素(自然に生える草以外の購入飼料、化学肥料、寝藁など)と持ち出し栄養素(牧場から販売などで出て行く牛乳、肉、堆肥など)の量を記録し、差分を把握する。

<実施期間>
リサーチ開始 2020年5月から
情報発信開始 2021年2月18日から


■本サイトで発信していく情報
本サイトでは、内田研究室とのリサーチ記事のほか、酪農と食にまつわるキーパーソンへのインタビュー記事も発信して参ります。ローンチ第1弾の記事は下記となります。

<リサーチ記事>
RESEARCH REPORT 私たちが美味しいお菓子を食べ続けるには?
「VOL.1 大地の循環をあるべき姿に。牧場の栄養バランスを整えるという考え方。」
URL: https://www.utopiaagriculture.com/journal/210218_rr_hu_vo1

<インタビュー記事>
SWEET IDEAL VOL.1 ユートピアアグリカルチャー 長沼真太郎
「構想7年、リサーチ2年、ここから先は人生をかけて取り組みたい。お菓子屋の私がユートピアアグリカルチャーで放牧牧場経営をする理由。」
URL: https://www.utopiaagriculture.com/journal/210218



■UAが放牧事業を行う理由
UAのルーツであるきのとやグループとして原材料にこだわりたいと考えた時に、お菓子屋が最もよく使う牛乳やバターを作るために牧場運営を目指すことは自然の流れでした。しかし、こだわりの牧場運営を調べていく中で、牛の健康や地球環境への影響を無視できないことを教えられました。乳製品を使わない、植物性や培養による代替技術で解決するという手段もある中で、やはり今まで作られてきた乳製品を使った洋菓子にこだわりたい。そう考えたときに地球にも牛にも優しいと考えられる放牧による牧場運営に行きつきました。

■内田准教授について
<略歴>
2002~2009 ニュージーランドリンカーン大学 (最終学歴:環境生命地球化学専攻PhD)
B.Agr.Sci. (1st class Hon.), PhD in Environmental Biogeochemistry
Lincoln University, New Zealand
2010~2012 農業環境技術研究所 (物質循環研究領域、ポスドク)
Postdoc at National Institute for Agro-Environmental Sciences, Japan
2013~ 北海道大学大学院農学研究院 連携研究部門 (テニュアトラック助教)
Assistant Professor, Research Faculty of Agriculture, Hokkaido University
2017~ 同上(准教授)
Associate Professor (same faculty)

<コメント>
私は大学の卒論の時から「放牧と環境負荷」をテーマに研究を行ってきました。今現在は北海道をベースに放牧と環境負荷の研究、特に窒素の働きに注目しています。また、その研究結果の実証もかねてアフリカの痩せた土地を酪農によって豊かにする研究も行っています。

環境負荷は理論上限りなくゼロにできることになっています。なぜならば自然は負荷がゼロだからです。その循環を元に戻せば良いのか、新しいシステムを作る必要があるのかはまだたくさんの科学者が研究中です。私は、人間の影響が限りなく少ない元々の自然の姿に戻すのは現実的でなく新しいシステムが必要と考え、UA社とともに、その一旦を担う研究と実践を行っています。


■UAが行っている他の取り組み
酪農を取り組むに当たって起きる地球への悪影響、労働集約型で就労人数も減ってきている産業構造、日本の土地活用において見過ごされている山地の活用、SDGsなどが言われ出して久しいがビジネスと直結した成功事例がないこと。
これらを課題として捉え、それぞれに一つ一つ我々らしいやり方を模索し、実験しています。

1:日高牧場ー放牧牧場運営への挑戦
まずは自分たちで運営できるようになることを目指して、日高に80頭の牛を飼い育てています。まだまだ理想の状態には程遠く、どうすれば効率がよく質の高い牛乳を取れるのか実験しています。

2:山地牧場ー山間地域での放牧運営への挑戦
肥沃ではない土地でも牛を2−3年放牧して飼育すると土地が肥え、多数の牛を放牧できるくらい良い草に変わっていくと言われています。また日本の国土の7割を占める山間地を活用できれば日本の未来が変わります。それを実現できるように、自分たちでも実験を始めました。

3:ユートピアファームー鶏の平飼いへの挑戦
洋菓子きのとやで余ったスポンジ屑やクッキー屑も餌にすることで循環飼育に挑戦している平飼いの養鶏場です。幸せに育てた鶏から生まれる幸せな卵で美味しいお菓子を作っていきます。

4:Agersensへの投資ー放牧テクノロジー開発への挑戦(https://www.agersens.com/
放牧している牛をGPSで管理し、実物の柵を作らずとも牧区からでないように飼育するテクノロジー企業です。応用によって牧草地を循環させる計画放牧や、搾乳への誘導などの実験にも取り組んでいます。

5:ファームノートへの投資ー牧場運営のデータ化への挑戦(https://farmnote.jp/
牛の体温検知や、日々の行動をログし、データ化することで牧場運営を見える化し効率的に運用できるSaaSサービスです。彼らへの投資を通じてデータによる牧場運営の効率化を共に推進していきます。


■第一弾商品としてCHEESE WONDERを販売開始
商品名:CHEESE WONDER
販売方法:オンラインショップ(https://www.utopiaagriculture.com/products/cheesewonder/
販売開始:2021年2月18日(木)20時発売 (ローンチ日のみ木曜日の販売)
販売日時:毎週金曜日、土曜日 20時
販売個数:各日100箱 ※自社養鶏場の卵の生産数の上限により生産数が制限されています
価格:1箱6個入り2,980円(税込・送料別一律800円)
賞味期限:製造日から40日間
公式instagram:https://instagram.com/cheesewonder_ua
公式Twitter:https://twitter.com/cheesewonder_ua


■ウェブサイト制作会社
・サイト制作:Garden Eight https://garden-eight.com/
・イラストデザイン:SCHEMA,INC https://llschema.com


ユートピアアグリカルチャーとは
「GRAZE EXPERIMENTS」をテーマに、美味しいお菓子作りのために美味しい原材料を追求した結果たどり着いた放牧による牛乳作りに挑戦している会社です。お菓子は食べなくてもよいものではある、それでも食べたくなるお菓子だからこそ、地球環境に悪影響をもたらさずに心から楽しめる、本当に美味しいお菓子作りを目指しています。

代表取締役 長沼真太郎
2013年に株式会社BAKEを創業し代表取締役に就任。2018年にBAKE退社。スタンフォード大学客員研究員を経て、2020年にユートピアアグリカルチャー社の代表取締役として再始動。

社 名:株式会社ユートピアアグリカルチャー
所在地:北海道沙流郡日高町字豊郷916-6
設 立: 平成2年10月12日
事 業:放牧牧場の運営、乳製品の製造・販売、養鶏場の運営、
自社牛乳や卵を使ったお菓子の企画・販売
公式サイト:https://www.utopiaagriculture.com/

きのとやグループ(関連会社 4 社)
・Kコンフェクト株式会社(洋菓子製造・販売)
・株式会社きのとや(洋菓子販売)
・株式会社COC(洋菓子商品企画・開発)
・株式会社ユートピアアグリカルチャー

配信元企業:株式会社ユートピアアグリカルチャー

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