「人間関係がめんどくさい!」と感じる機会は多いもの。転職理由としても人間関係の問題を挙げる人は多く、私たちの悩みの種の1つといえるでしょう。

今回は、人間関係がめんどくさいと思う理由や心理、めんどくさいと思った時の対処法とNG言動を詳しく解説します。

■人間関係がめんどくさいと思うのはどんな時?

仕事でもプライペートでも、「人間関係がめんどくさい」と感じる時はあります。具体的に挙げていきますね。

◇(1)機嫌を取らないといけない時

周囲の機嫌を取らないといけない時は「めんどくさい」と感じやすいです。

特に、職場で上司がいる場合、あなたは評価される立場でしょう。その評価は待遇に関わりますし、仕事内容にも影響を与えかねません。なので、少なからず、その上司の機嫌を取らざるを得なくなり、めんどくさくなることも多いでしょう。

◇(2)嫉妬された時

職場では少なからず「評価」が伴います。そして「評価」には必ず「競争」が関わってきます。「競争」には必ず「優劣」がついて回るので、劣等感を感じた人たちから嫉妬を受けることがあります。

プライベートでも「あなたはきれいでいいな」「すてきな彼氏がいていいな」などと嫉妬されたりしますよね。

このような嫉妬は攻撃の感情。多くの人は攻撃されたくないので、嫉妬されると「めんどくさい」と感じやすいものです。

◇(3)愚痴を聞かされている時

愚痴を聞くという状況は、共感を求められている状況です。つまり一方的に「私の気持ちを否定せず受け止めてね」という欲求を押し付けられているともいえます。それが長時間にわたると、「めんどくさい」と感じやすいでしょう。

◇(4)グループ行動を強いられる時

1人で行動するのが好きだったり、苦ではない人の場合、グループ行動を強いられる時も「めんどくさい」と思うでしょう。

最近はSNSの発達で、家にいても関係性を縛られやすい状況下にあります。例えばグループLINEで、皆が素早い反応をしている場合、たとえ忙しくても足並みをそろえるためにやりとりを優先しなければならず「めんどくさい」と感じるのではないでしょうか。

◇(5)マウントを取られた時

「私の彼ってこんなすごい仕事をしているの!」や「頼まれることが多い私と違って暇でうらやましい」など、マウントを取られた時も、「めんどくさいな」と感じやすくなります。

■人間関係がめんどくさいと思う理由と心理

「人間関係がめんどくさい」と思う理由は、心理学的にちゃんとあります。ここでは、よくある理由を解説します。

◇(1)我慢しないといけないから

人は孤独が怖いものです。グループから排除されたくない、自分が嫌われたくない、という思いを抱える心理が少なからずあります。そのために自分の言動を抑えて我慢することが増え、人付き合いを「めんどくさい」と感じやすくなります。

また、前述した通り、職場ではどうしても「評価」がついて回ります。この評価は上司が行うことがほとんど。よほどウマの合う上司でない限り、評価を受けるために我慢が生まれることも十分あり得ます。

◇(2)相手に合わせないといけないから

職場など、さまざまな人が共に何かをするために集まっているところに所属している場合、その誰もが育ってきた中で培ってきた価値観を持っているので、気が合わなかったりウマが合わない人もいるでしょう。

ですが、付き合う人を選べず、相手に合わせなければいけないことも。そうなると「めんどくさい」と感じるでしょう。

◇(3)素の自分が出せないから

心理学では、私たちは社会で生きるために「ペルソナ」と呼ばれる「役割を演じる仮面」をかぶっています。

特に職場では「できる自分」「頑張る自分」「物分かりのいい自分」などの仮面をかぶりがち。本当のあなたを出せずに無理をしやすいので、人間関係を「めんどくさい」と感じることがあります。

◇(4)相手の要求ばかりを受け入れるから

相手と「お互いさま」の関係だといいのですが、一方通行の関係であるとストレスがたまります。

例えば一方的に愚痴を聞かされる、いつも頼みごとをされる……といったように、相手の要求ばかりを受け入れざるを得ない関係性では、自分ばかりが損をしている気持ちになりがちです。

このように対等ではない関係の時、「めんどくさい」と思いやすいものです。

■人間関係がめんどくさい時の対処法

人間関係がめんどくさく感じる時は、どうしてもストレスを抱えがち。では具体的にどう対処したらいいのでしょうか?

◇(1)無理に好かれようとしない

自分がどんなに頑張っても相性の悪い人はいるものです。なので、無理に好かれようとすることは、あなたの大切なエネルギーの無駄使い。別に分かり合えなくてもいいやと割り切り、そのエネルギーを別の人に使う方がストレスはたまらないでしょう。

◇(2)関わりを極力避ける

めんどくさいと思う人やグループとの関わりを極力避けることも有効です。特に、職場はあくまでも仕事をする場。めんどくさいと感じる時には、ランチを一緒に食べたりすることはやめ、必要最低限の関わりにとどめておくことも1つの方法です。

物理的に会う機会を減らすと、めんどくさく思う感情から距離を取ることができますよ。

◇(3)「NO」を言うようにする

「我慢」と「めんどくさい」はセットになっていることがほとんどです。仕事でもプライベートでも「できない」「やれない」などと「NO」を伝えるのは勇気が必要ですが、自分を守ることも大事。ストレスを抱え過ぎないためにも試してみてください。

◇(4)いろいろな居場所をつくる

1つのグループだけに所属していると、他に逃げ場がなくなるので「めんどくさい関係性」を続けなくてはならないでしょう。いろいろなグループに居場所をつくると、あなたに付き合う相手を選ぶ余地が生まれてくるはずです。

◇(5)表面的な付き合いにとどめる

表面的な付き合いにとどめることもおすすめです。特に一方的に愚痴を聞かされたり、頼みごとをされてめんどくさく思っている場合は、ドライに見えるかもしれませんが「深い話はしない」「適当に聞き流す」などを心掛けましょう。

距離感が近いと、相手の期待がどんどん大きくなり、要求も増えてきやすいので、ますます「めんどくさい」と感じてしまうかもしれません。

◇(6)関係を見直す

めんどくさいと感じる関係性、あなたに本当に必要でしょうか? あなたがつらいと感じるならば、もしかしたら必要な関係ではないのかもしれません。よく考えた上で付き合いを断ってみることも1つの方法です。

■人間関係がめんどくさい時のNG言動

人間関係がめんどくさいと思う時は「怒り」も感じやすいもの。その気持ちのまま行動していると、余計状況が悪くなる可能性も。以下の行動を取りそうになったら注意してください。

◇(1)素っ気なさ過ぎる態度を取る

素っ気なさ過ぎる態度は、相手の怒りを買いやすく、余計にあなたがめんどくさく感じる関係性になってしまうかもしれません。

◇(2)悪口を言う

めんどくさく感じる人の悪口は、つい言いたくなるものですが、相手の耳に入る可能性もゼロではありません。余計に関係性がこじれて、めんどくさくなりかねません。

◇(3)相手の意見を全て聞き入れる

相手の意見を全て聞き入れることは「めんどくさい関係の現状維持」をしているということになります。我慢を続けることになってしまうので注意しましょう。

■うまく対処して付き合おう

人間関係は、私たちが生きていく上で避けて通ることができません。「めんどくさい」と思ってしまうことも多いでしょう。その時は、今回お伝えした対処法が役に立つはずです。ぜひ参考にして、ストレスの抱え込みを防止してくださいね。

(沼田みえ子)

※画像はイメージです

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