ラ・リーガ第24節、バジャドリーvsレアル・マドリーが20日にホセ・ソリージャで行われ、アウェイのマドリーが0-1で勝利した。
 
前節のバレンシア戦ではベンゼマクロースゴラッソで2-0の快勝を収め、前回対戦で惨敗したバレンシアリベンジを達成した2位のマドリー(勝ち点49)。直近3連勝中と好調を維持するチームは、来週ミッドウィークアタランタとのチャンピオンズリーグ(CL)・ラウンド16初戦を控える中、降格圏の18位に沈むバジャドリー(勝ち点21)と対戦した。
 
そのアタランタ戦に向けて主力を温存したいジダン監督だったが、多くの離脱者によってバレンシア戦からのスタメンの変更は2人に留まる。さらに、スタメンを外れた2選手はいずれも負傷のカルバハルとベンゼマで、代役はルーカス・バスケスとマリアーノが務めることになった。
 
守備的に入ったホームチームを押し込む入りを見せたマドリーだったが、開始7分にいきなりピンチを迎える。右サイドを破ったバジャドリーにボックス内でオレジャナ、ヤンコに決定的なシュートを打たれたが、ここはGKクルトワが見事な連続セーブでチームを救った。
 
一方、マドリーは12分にアセンシオが右サイドから内へ切り込んで得意の左足を振り抜くが、このシュートは大きく精度を欠く。以降はメンディとヴィニシウスの左サイドでの仕掛け、モドリッチの相手守備のギャップを狙う際どいラストパスからゴールチャンスを窺う。
 
23分と30分にはモドリッチからのスルーパスに抜け出したマリアーノがゴールネットを揺らすが、いずれもわずかにオフサイドラインを越えておりゴールは認められない。その後、37分には相手GKマシプがボックスのギリギリ外の位置でボールを手で扱ったことで得たFKの場面でクロースの入れた正確なボールをカゼミロがダイビングヘッドで合わすが、これは枠を捉え切れなかった。
 
後半も試合展開に大きな変化はなし。そして、先に決定機を作ったのはまたしてもバジャドリー。55分、マドリーの自陣左サイド深くのスローインの流れでメンディが不用意に中へ折り返した浮き球のボールをオレジャナが渾身の右足ボレーで合わすが、このシュートはGKクルトワが見事な反応ではじき出した。
 
メンディの信じがたいイージーミスからのピンチを凌いだマドリーは、前半同様に深い位置までボールを運ぶものの、ベンゼマアザール不在によるアイデア、クオリティー不足を露呈。そのため、ジダン監督は60分を過ぎてイスコウーゴ・ドゥロ、アリーバスの3枚替えを準備する。だが、その交代策を行う直前に試合が動く。
 
65分、相手陣内右サイドで得たFKの場面でキッカーのクロースがファーサイドへ絶妙なクロスボールを送ると、大外から抜群のタイミングで内へ入ってきたカゼミロがこの試合3度目のフリーでのヘディングシュートを今度こそ枠に飛ばし、貴重な先制点を挙げた。
 
ベンゼマセルヒオ・ラモス不在の中で勝負強さ光るカゼミロの値千金の一撃でリードを手にしたマドリーは、当初のプラン通りにイスコウーゴ・ドゥロ、アリーバスをピッチに送り込む。
 
以降はやや重心を後方に置いて逃げ切りを意識しつつ、移籍後初出場のウーゴ・ドゥロ、飛躍が期待されるアリーバスの若き力が追加点を狙う展開に。一度メンディの攻撃参加からゴール前に飛び込んだアリーバスに決定機が訪れるが、ここは相手DFの好守に阻まれた。
 
それでも、試合終盤にかけては次々にアタッカーを投入してきたホームチームの反撃を危なげなく撥ね返し続け、ウノセロで試合を締めくくった。そして、多数の主力を欠く中、守護神クルトワの好守とカゼミロの勝負強さで接戦をモノにしたマドリーリーグ4連勝でCLアタランタ戦に弾みを付けた。

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