中国のポータルサイト・百度に19日、300年もの時間眠りについている富士山が目を覚まして噴火した場合、日本が地球から消えてしまう可能性もあるとする記事が掲載された。

 記事は、日本各地には独特の美しい風景が多く、多くの中国人がこれまで海外旅行先として日本を選んできたとし、その主な目当ては桜、温泉そして富士山であると紹介。特に日本一の山として知られる富士山は日本で非常に大きな意味を持っているとした。

 その上で、富士山は実は活火山であり、300年前に噴火をしたのち休眠状態に入っているに過ぎないのだと指摘。それゆえ日本国内では常に、仮に富士山が300年の眠りから覚めて噴火した場合に、壊滅的な打撃が生じる可能性があるという心配がされ続けており、日本政府が毎年大量の資金を注ぎ込んで火山のモニタリングを行っているのだとした。

 そして、長期間休眠して蓄えた莫大なエネルギーが噴火によって放出されれば、溶岩が周囲の建物や住民に甚大な被害を与えるだけでなく、噴火で生じた火山灰が広範囲に降り注いで各種インフラにダメージを与えるだけでなく、市民の呼吸器疾患を引き起こすと説明。このため、「ひとたび富士山が爆発すれば、日本が地球上から消えてしまうかもしれない」という話も、決して完全なる誇張ではないのだと伝えている。

 記事は、日本から距離的に近い中国も富士山の噴火によって火山灰の飛来といった影響を受ける可能性があるとし、心無い一部の人が「富士山よ、日本に天罰を」などと言うのをネット上で見かけるものの、生じる影響の大きさを考えれば「富士山にはこのまま眠り続けて欲しいと心から願う」とした。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

もし富士山が噴火したら、日本はどうなってしまうのか