中国はいまでは圧倒的な経済力を持つようになったが、日本と中国ではまだ「民度」の差は非常に大きい。中国メディアの快資訊は18日、「日本人の民度は高すぎて怖いほどだ」と紹介する記事を掲載した。日本人の民度に追いつき、超えるには「少なくとも30年はかかる」と言われているという。

 「日本人の高い民度」は、どんなところに表れるのだろうか。記事は一例として、「カギをかけるのを忘れても大丈夫」なほどに良い治安を紹介した。日本ではコンビニで買い物をするのに自転車を停めるときなど、カギをかけなくても盗まれないが、中国ではあり得ない話だ。また、日本では自転車のかごに物を入れたまま店に入る人も多いが、中国で同じことをしたらまず物がなくなっていると考えた方が良い。

 また、「公共の乗り物の中で電話しない」ようにしていることや、「道を尋ねると熱心に助けてくれる」とも紹介。倒れている人がいると医者を呼んでくれる、といかに親切かを伝えた。日本人は公共の場所で静かにするように心がけているので、中国人には冷たいと思われがちだが、困っている見知らぬ人を助けるのは日本人の良いところだ。中国では親切心に付け込む詐欺を恐れて、人助けしたくてもできない事情がある。

 また、レストランでは「急かす客が少ない」ことや、「バイキング」がたくさんあることも日本人の民度の高さを感じさせると伝えている。中国では、急いでもいないのに料理を急かす客が少なくないが、急かしたからといって早く料理が出てくるわけでもないので意味がなさそうだ。

 経済力や先端技術で進んでいても、国民の民度はすぐには上がらないようである。しかし、近年では若者を中心に、列に並んだり公共の場所で静かにしたりなど、マナーが向上してきているのは確かだ。「少なくとも30年かかる」かどうかは分からないが、時間をかければ先進国の水準に近づくことは可能かもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本人の民度に追いつくには「最低30年かかる」と言われる理由=中国