【東京株式市場】 2021年2月22日
株式市場の振り返り-日経平均株価は4日ぶり反発、一時30,500円に迫るが跳ね返される
2021年2月22日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
TOPIX 1,938.3(+9.4、+0.5%) 4日ぶり反発
東証1部上場銘柄の概況
値上がり銘柄数:1,542、値下がり銘柄数:577、変わらず:75
値上がり業種数:27、値下がり業種数:6
昨年来高値更新銘柄数:63、昨年来安値更新銘柄数:0
東証1部の出来高は12億5,043万株、売買代金は2兆4,636億円(概算)となり、いずれも先週末並みでした。決算発表もほぼ終わって手掛かり材料に乏しかったことに加え、東京市場が休日前ということで模様眺めムードが持続しました。
そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移し、4日ぶりの反発となりました。
ただ、一時は再び30,500円を目指す勢いがあったものの、先週末に続く30,000円割れを意識する場面も見られるなど、上値が重い展開だったようです。取引時間中の高値は30,458円(+441円)、安値は30,089円(+72円)となり、値幅(高値と安値の差)は約369円。
なお、TOPIXも同じような値動きで4日ぶりの反発で引けました。
東証マザーズ株価指数は4日ぶり反発、売買代金は8日連続で2,000億円超え
東証マザーズの出来高は1億572万株、売買代金は2,029億円となり、いずれも先週末より減少しました。
減りはしたものの、個人投資家の物色意欲は強く、売買代金は208日連続で1,000億円を上回り、8日連続で2,000億円を上回っています。
また、新興市場でも一部の主力銘柄に買戻しの動きが見られ、株価指数は4日ぶりの反発となりました。
銅価格上昇で住友金属鉱山が上場来高値に迫る急騰、トヨタ自動車は久々の5日続落
日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄
東京エレクトロン(8035)
ソフトバンクグループ(9984)
リクルートホールディングス(6098)
先週末に米国市場で半導体関連銘柄が大幅高となったことを受け、東京市場でも同関連が買われ、東京エレクトロンが上場来高値を付け、アドバンテスト(6857)も昨年来高値を更新、SUMCO(3436)とSCREENホールディングス(7735)が急騰し、ディスコ(6146)も堅調に推移しました。
また、この日もワクチン接種進行後の旅客需要回復が注目され、日本航空(9201)とANAホールディングス(9202)が揃って+5%超高へ急騰し、エイチ・アイ・エス(9603)も一時+8%超高へ急騰し、東海旅客鉄道(9022)などJR株も大幅高となっています。
その他では、直近の貴金属価格上昇、とりわけ銅先物(3カ月物)価格が約9年半ぶりの高値圏になるなどの上昇を背景とした業績拡大期待感から、住友金属鉱山(5713)が+7%超高の急騰となり、上場来高値に迫ったことが目を引きました。
さらに、こうした市況価格高騰を好感して商社株も買われ、三井物産(8031)と伊藤忠商事(8001)が揃って連日の昨年来高値更新となっています。
日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄
この日も自動車株が総じて低調な値動きとなり、トヨタ自動車(7203)は小幅安ながら久々の5日続落、ホンダ(7267)、SUBARU(7270)、日産自動車(7201)も値を下げました。
また、小売り株では、株価上昇が続いた一角が利益確定売りに押され、しまむら(8227)やニトリホールディングス(9843)が大きく値を下げ、ZOZO(3092)は取引時間中に昨年来高値を更新した直後から下落し、終値は▲1%近い下落となっています。
その他では、メガバンク3行が保有株の一部売却を発表した日清食品ホールディングス(2897)が大幅安となり、その他の食品株にも連れ安となる銘柄が目立ちました。
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