中国では靖国神社に関する話題は何かと炎上しがちだ。日本の人気声優が靖国神社を訪れた動画をネットにアップしただけで、中国では批判の声が殺到したほどだ。中国人は靖国神社に敏感だと言えるが、中国メディアの快資訊は20日、靖国神社が一部の日本人にとって「聖地化」されていると主張する記事を掲載した。その理由には3つあると分析している。

 記事が挙げた1つ目の理由は、「祟りを恐れているため」ではないかというものだ。この神社に祀られた英霊からの報復を恐れる人々が、ここに来て参拝していると伝えた。2つ目は、「戦死者を英雄視しているため」。国の主導する軍国主義に従い、国のために命を落とした人々は、日本では英霊として英雄視されていると伝えた。

 3つ目は「国民が旧日本軍の犯した罪を知らない可能性」を挙げ、日本政府は罪を認めず、悪行を後世に正確に伝えず、美化さえしていると主張。靖国神社は「愛国主義教育センター」になっているとしている。

 記事は、靖国神社は国民を右寄りに教育していると主張。罪深いのは政治家で、国民は騙されていると息巻いた。「このままでは日本は再び侵略戦争を始めるかもしれない」と読者に注意を促している。記事の主張は日本人からすれば的外れに感じられるが、中国では靖国神社に対してこのような見方がされるのが一般的だ。靖国問題で日中の主張が平行線なのは、こうした認識のズレが極めて大きいからだと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

靖国神社に対する「認識のズレ」、中国人の主張とは・・・