「店員のいない古着屋」が新たなトレンドになるかもしれない。東京・野方に昨年8月オープンした「ムジンノフクヤ」は、24時間営業で店員は不在。古着を中心に、新品やリメイク品を無人販売している。販売には券売機を使用する。衣料廃棄ゼロを目指すため、キッズ服やベビー服は無料で提供するなど、サステナビリティにも配慮している。同店以外にも「店員のいない古着屋」という販売形態はこれまでも存在していたが、新型コロナウイルス感染防止の観点からも新たに注目を集めつつある。

アパレルブランドの「SPINNS」「mumokuteki」を展開するヒューマンフォーラムが、古着の無人販売店「The FCLC Supermarket」を2月26日に香川・高松でオープンさせる。The FCLC Supermarketは新型コロナウイルスの影響によって、国内に古着が溢れかえっている状況を踏まえた試み。古着が供給過多になっている理由としては、家で過ごす時間が増え、家庭で整理整頓をすることで古着が出やすくなっている点、古着の海外輸出が困難になっている点、古着の回収をストップする自治体が増えている点などが挙げられる。

The FCLC Supermarketでは全商品を500円で販売。販売は店内ポストへの入金のみとなるほか、洋服の陳列、店の掃除をした人は洋服を持ち帰ったり、支払い金額を減らしたりすることも可能だという。詳細はSPINNSのオフィシャルサイトに掲げられた店内ルールを確認しよう。

同サイトでは今後について、「赤字になれば閉店。運営していけるようであれば、新たに出店していく計画」と記されている。サイトに掲げられているように、「やさしい社会」を作るためのきっかけになることを祈りたい。

The FCLC Supermarketビジュアル