ブラジルの混雑した幹線道路で、1匹の犬が車にひき逃げされ怪我をし動けなくなっていた。そばにいた仲間の犬は助けが車で一晩中寄り添い、顔を舐めたり、体を起こそうとしたり、なんとか助けようとしていたそうだ。
通報を受けた地元の動物保護団体スタッフが獣医院に連れていこうとしたところ、仲間の犬はその犬とひき放されることを拒んだ。
スタッフが怪我した犬を車に乗せたところ、仲間の犬も車に乗り込んできた。そこで一緒に病院に行くことに。仲間の犬は治療中もずっとそばで怪我をした犬を励まし続けていたという。
DOG CARES FOR PAL HIT BY CAR UNTIL HELP ARRIVES NEXT DAY
2月14日、ブラジルのセアラー州イグアトゥ市にある幹線道路で、1匹の犬が車にひき逃げされた。犬はその場に横たわり動けなくなっていた。目撃した通行人は直ぐに、地元の動物保護団体『Dog Adota Iguatu』に連絡した。
しかし、同団体ではこの日対応できる獣医師がいなかった為、現場に到着したのは翌日の朝になってからだった。彼らは倒れている犬のそばにに、もう1匹の犬が寄り添っている姿を目撃した。
看護師のマリーナ・アスンソンさんは、この時の様子を次のように話している。
犬は、一晩中怪我した犬のそばから離れなかったようです。横たわる犬の顔を舐めたり、前脚で体を撫でたり、動けない犬を必死に起こそうとしたり、必死に助けようとしている様子でした。私たちが近付くと、怪我した犬を連れ去られてしまうと思ったのか、威嚇的になりましたが、なんとかなだめて保護することができました。
治療中もずっと怪我した犬を見守り続けていた
スタッフらは怪我した犬を車に乗せたところ、仲間の犬は座席に飛び乗ってきたという。どうしても離れたくなかったのだ。そのまま2匹を乗せた車は動物病院へと向かった。治療中も犬は、怪我した犬のそばでずっと見守り続けていたという。
マリーナさんは犬がみせた仲間に対する深い愛情と思いやりに胸がいっぱいになったという。
負傷した犬は順調に回復中
病院で治療を受け、薬と餌や水を与えられた犬は順調に回復し、今は自分でなんとか歩けるようにまでなったという。今後は、動物専門の整形外科医に犬が脊椎や肋骨などを負傷していないか、詳しい検査を委ねる予定だそうだ。
治療が終わった後も、仲間の犬は甲斐甲斐しく怪我した犬のお世話をしているという。
スタッフにカジュとカスターニャと名付けられた2匹は、きょうだいかどうかはわからないが、推定年齢は生後9か月~1歳だということで、この先完全に回復するまで施設で面倒を見るという。そして元気になったら2匹が一緒に暮らすことができる家族を探すとのことだ。
written by Scarlet / edited by parumo
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