ブラジル代表GKアリソンリヴァプール)と同選手の兄であるGKムリエウ(フルミネンセ)の父親ジョゼ・ベッカー氏が水難事故で亡くなった。57歳だった。

 地元警察が『ロイター』に伝えた情報によると、ジョゼ氏はブラジル南部リオグランデ・ド・スル州ラブラス・ド・スルの別荘近くにあるダムで溺死。また、ブラジルメディア『グローボ・エスポルチ』によると、事故が起きたのは現地時間24日の正午過ぎで、水浴びを楽しんでいたジョゼ氏はダイビング後に姿を消したという。なお、警察はジョゼ氏が犯罪に巻き込まれたとは見ていないようだ。

 ジョゼ氏はアマチュアサッカーでGKとしてプレーし、その影響を受けて育ったアリソンとムリエウは、ともにインテルナシオナウでデビューを飾った。現在28歳のアリソンローマを経て2018年夏からリヴァプールプレーし、2019年のチャンピオンズリーグ優勝などに貢献した。U-20ブラジル代表でのプレー経験もあるムリエウは現在34歳で、バイーアやベレネンセス(ポルトガル)などにも所属してきた。

 インテルナシオナウは報道を受け、「我々の元GKであるアリソンとムリエウの父親であるジョゼ・ベッカー氏の死去のニュースが届いたことは、大きな悲しみとともにあります。クラブはこの本当に苦しい時間に、彼の家族や友人の力になれることを願っています」と哀悼の意を示している。

アリソン(写真)とムリエウの父が亡くなった [写真]=Getty Images