イタリア、ジェノバ近郊にあるカモーリ村の海岸の崖(がけ)が崩れ落ち、その上にあった墓地の棺が大量に海に落下するという事態が発生した。
墓地は100年以上前に海辺の崖に沿って建てられたもので、土葬が主流であるイタリアでは故人の遺体を棺に入れてそのまま墓地に埋葬される。
棺の中がどうなっているのかはわからないが、カモーリ村長のフランチェスコ・オリヴァリ氏はメディアに対し「想像を絶する大惨事」と語っている。
Cemetery Collapses, Sending 200 Coffins Into the Sea
2月22日、カモーリ村の海岸の崖が崩れ落ち、その上にあったお墓の棺が海に落下するという事態が発生した。
すぐさま地元作業員が棺の回収にあたったが、200基前後の棺が海に落ちたとみられており、そのうち回収できたのは10基のみ、残りの棺の回収は海の状況にかかっているという。
この崖は非常に崩れやすい状況となっており、以前から保全工事が進められていたが、数日前、亀裂が入っていることがわかり、工事は一旦中断された。
崖の付近では連日奇妙なきしみ音が鳴り響いていたという。
Hundreds of coffins fall into the sea following collapse of an Italian cemetery
現在この付近一帯は閉鎖されており、専門家チームが派遣され、被害状況を確認し、今後更に崩落の恐れがあるかどうかを調査するという。
イタリアは大多数の国民がカトリックを信仰する国であり、故人が蘇り天国に行くと信じられている為、埋葬は土葬が主流となっている。
また、イタリアでは死体の埋葬などは市町村の公役務となっており、法律上、墓地はすべて市町村が設置・管理する公営墓地なのだそうだ。
References:pennlive / written by parumo
追記:(2021/02/26・03/01)タイトル・本文を一部訂正して再送します。
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