お酒や甘いものと同じように、嗜好品の1つであるたばこ。愛煙家は、たばことの思い出やライフスタイルがあり、時にはストレス解消の手段として付き合っています。
しかし、副流煙やニオイの問題から、周囲への配慮は不可欠です。
今回は、たばこを吸わない人はそのニオイをどう思うか、また対処法やニオイ対策を喫煙者と非喫煙者の意見を参考にまとめました。
■たばこのニオイは気になる?
まずは、他人のたばこのニオイは気になるかどうか、マイナビウーマンのターゲットである働く女性たちにアンケート調査してみました。
Q.他人のたばこのニオイは気になりますか?
はい(80.7%)
いいえ(19.3%)
※有効回答数316件
約8割の人が、他人のたばこのニオイが気になるようです。
たばこは個人の嗜好品ですが、同じ空間にいると、吸わない人も同じ空気を吸うことになります。気になるのも仕方ないですよね。
ここからは、なぜたばこのニオイが気になるのか、どういった対処法があり、喫煙者が配慮できることは何かなどを紹介していきます。
■非喫煙者から見たたばこのニオイが気になる理由
たばこを吸わない人は特に、そのニオイにとても敏感です。
周辺の非喫煙者に聞き込み調査したところ、こんな原因が挙げられました。
◇(1)髪や服にニオイがつく
たばこのニオイは、同じ空間にいる人にもついてしまいます。
部屋や車など吸う場所はもちろん、髪や服にもつきます。しかし、ニオイが気になり嫌だなと思っていたとしても、なかなか本人には指摘しづらいもの。だからこそ、コミュニケーションが難しい部分です。
◇(2)空気が悪いと感じる
特に換気の良くない部屋などで誰かがたばこを吸うと、その煙やニオイが部屋にこもるので、空気の悪さが気になります。
冬で換気しづらい環境や、換気できない部屋ではなおさら空気が悪いと感じ、嫌な思いをする人もいるでしょう。
◇(3)たばこによる口臭が気になる
たばこの煙やニオイというより、よく話す人のたばこの口臭がつらいという人もいます。
たばこの煙や吸う場所に配慮していたとしても、会話時のたばこのニオイは吸わない人にとって苦手なニオイとなります。吸った後の口臭ケアなど配慮が必要です。
■どうすればいい? たばこのニオイ対策5つ
昨今は、たばこのニオイにネガティブな印象を抱く人も増えてきました。
とはいえ、たばこを吸う人からすれば、禁煙場所が増え、ただでさえ吸える場所も限られているのが現状です。我慢するばかりもストレスが溜まりますよね。
ここでは、吸わない人やたばこのニオイが苦手な人と向き合い、お互いのストレスを減らせるよう、ニオイ対策をいくつか紹介します。
◇(1)消臭剤や消臭スプレーを使う
ニオイを消すために効果的なのは換気ですが、それ以外に消臭スプレーを併用して利用することもおすすめです。
換気をしづらい部屋には消臭剤を置き、どんなところでも使えるよう消臭スプレーを常備するのもニオイ対策の1つ。
昨今は、たばこのニオイを消すことに特化した消臭スプレーなども販売されています。吸わない人にとってもうれしい配慮だと感じられるので、利用してみてはどうでしょうか。
◇(2)加熱式たばこへの切り替え
ここ数年で、技術や開発が進み、若い人を中心に普及してきたのが加熱式たばこです。
利用者が多い加熱式たばこのアイコス(iQOS)、無臭に近いプルーム・テック・プラス(Ploom TECH+)、初期費用や使い勝手が両者の間を取ったような立ち位置のグロー(glo)など、3大加熱式たばこが有名でしょう。
初期費用はややかかりますが、「ニオイ」に対しては、従来のたばこよりも周りに配慮できるのでおすすめです。仕様やフレーバーは選ぶ加熱式たばこにより異なるので、最初はいくつか試して自分に合うものを見つけてみてはどうでしょうか。
◇(3)吸う場所を決めておく
嗜好品であるたばこを吸うのに、周りに配慮しながら吸うのもなかなかスッキリしませんよね。そういう人は、非喫煙者を完全に遠ざけた喫煙所で吸う、換気できる場所で吸うなど、吸う場所を決めておきましょう。
たばこを吸う空間をきっちりと分けることができれば、非喫煙者が感じるストレスも軽減されるはず。世の中としても、今はそうした取り組みが徹底されていますよね。
◇(4)たばこの口臭ケア
たばこを吸う場所や換気を徹底しても消せないのがたばこによる口臭です。
呼吸しているだけで敏感にニオイに気付く人もいます。そんな口臭対策として手軽で、すぐに取り入れやすいのは、ミント系のタブレットや口臭スプレーです。
たばこと一緒に口臭ケアグッズを持ち歩き、吸った後に使用することを習慣化するのもいいでしょう。
◇(5)空気洗浄機の導入
ニオイを消すのに効果的なのは換気ですが、換気がしづらい環境や、窓を開けづらい季節、天気の時もあります。その場合、空気清浄機を取り入れるのも1つの手段です。
ただ、機械ごとのスペックで効果に差があるので、購入時は部屋の広さやたばこのことを含め店員さんなどに相談して選ぶと◎。
■ストレスを減らして喫煙するには
通常のたばこを吸う場合、吸わない人に配慮しようとすると消臭ケア用品を買う人が多いようです。気もお金も使いますね。
一方、初期費用はかかりますが、ヤニやニオイの面で通常の紙巻たばこによる悩みを軽減してくれるのが加熱式たばこです。ただ、灰が出ない手軽さや、ニオイの少なさから場所を選ばず吸いやすくなり、以前より本数が増えると悩む人もいるので注意が必要です。
たばこのニオイに配慮できるようになると、自分も、周りも気持ち良く過ごせるようになります。ぜひ自分に合ったたばこや消臭アイテムとの付き合い方を模索してみてください。
(さかもとみき)
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