―[貧困東大生・布施川天馬]―


 現役東大生の布施川天馬と申します。学生生活の傍ら、ライターとして受験に関する情報発信などをしています。

◆教科書や参考図書以外からも学ぶ方法はある

 皆さんは勉強しようと思ったとき、まず何から始めますか? 教科書や参考図書などの本を読んでみるとか、インターネットで検索してみるとか、もしくは人に聞いてみるとかして勉強する方が多いかと思います。

 これまでに「マンガゲームで勉強する方法」を僕も紹介してきましたが、同様に娯楽を上手に使って勉強に役立てる方もいらっしゃるかもしれません。

 ただし、この方法はあくまで「勉強の参考にするためにマンガゲームを使う」というだけにすぎません。ですから、教育の現場で実際にこれらが使われるということは聞いたことがないと思います。

◆教育現場でも活用されているゲーム

 しかし、この世には本当に実際の教育現場で使われているゲームがあるということをご存じでしょうか?

 教育用のバージョンになっているものもあれば、市販されているゲームがそのまま教材になっている場合もあるのですが、現代ではさまざまな形でゲームが教育のために使われています。

 かなりメジャータイトルばかりですから、もしかしたら皆さんが遊んでいるそのゲームも、実は教育現場で使われるかもしれません。

 今日は僕が「これはすごい!」と思った、実際に教育現場で使われているゲームを3作品ご紹介したいと思います!

◆〇「レッド・デッド・リデンプションシリーズ

 レッド・デッド・リデンプションシリーズは19世紀末~20世紀初頭のアメリカを描いた作品です。この頃のアメリカは大陸の開拓もほぼ終了しており、いわゆる西部劇のような空気感が失われつつありました。

 そのような状況下で元ギャングであったり、無法者であったりする主人公たちがたくましく生き抜くさまを描いているのが、これらシリーズの特徴となります。

 昔ながらの日本式のRPGストーリーの進行度によって行ける場所が限られているものが多いのですが、このゲーム違います

 基本的にゲーム内で見える場所なら、いつでもどこでも自由に行きたい場所へ行くことができる、いわゆる「オープンワールド」になっています。

 その広大な世界の中を、主人公たちは時に犯罪行為にも手を染めながら自身に起きる事件の解決のために奔走することとなります。

 そう聞くと、なんだかガラの悪いゲームのように思われてしまうかもしれません。でも、実はこのゲームアメリカの名門大学であるテネシー大学にて、正式に授業の題材として扱われるのです。

アメリカ史を知るきっかけに

 この授業を担当するTore Olsson氏によれば、このゲームは「20世紀初頭頃のアメリカ史の諸問題にうまく触れている」とのこと。

 もちろん現実にあった諸問題や事件を正確に描いているわけではなく、歴史的に不正確なところも数々あるそうですが、実際の歴史に触れるためのいいきっかけにはなるのだそうです。

 最近、アメリカの社会情勢の不安定さが騒がれるようになっていますが、社会人になって何か勉強をしてみたいと思っている方はぜひプレイしてみてはいかがでしょうか?

◆〇「アサシンクリード:ディスカバリーツアー

アサシンクリードシリーズは、さまざまな時代に生きる暗殺者となって暗殺や諜報の任務をこなしていくオープンワールド型のアクションゲームです。

 しかし、今回取り上げるのはこのゲームの本編ではありません。「ディスカバリーツアー」と呼ばれる外伝的なバージョンになります。

 このゲーム主人公は暗殺者です。戦闘の描写にもかなり力を入れながら作成されているため、R-18指定を受けており、未成年者は遊んではいけないことになっています。

 ただし、「ディスカバリーツアー」と呼ばれるバージョンは別です。このバージョンは現在古代ギリシア編と古代エジプト編が発売されています。

◆さながら「歴史ツアー」のような体験

「ディスカバリーツアー」では本編のような派手な戦闘や、ダイナミックアクションを楽しむことはできません。

 そのかわり、作中に登場するさまざまな建造物などに入り、その意匠や歴史的な経緯などについて存分に楽しんだり、実際に歴史家や専門の学者が監修した歴史ツアーをめぐることができます。

 もちろんゲーム的な楽しみ方も健在です。最初は使えるキャラクターの数が少ないのですが、テストに答えることでさまざまなアバターや動物などを解放し、使うことができるようになります。

 こちらのバージョンは全年齢対象となっていますから、楽しみながらゲームプレイすることができます。

 最近では江戸東京博物館などではエジプト展が開催されるなど、古代エジプトはひそかなブームを見せていますが、お子さんが世界の歴史に興味を示したのであれば、一緒に遊んでみるのはいかがでしょうか?

◆〇「マインクラフト

 マインクラフトは僕の知る限りではおそらく世界で一番有名かつ遊ばれている、非常に自由度の高いゲームです。

 木や石、砂などにとどまらず、世界中のありとあらゆるものがボックスで形成されているのが特徴で、どんなものであっても基本的にはクラフトの材料として扱うことができる自由度がウリとなっています。

 ゲーム世界の中ではそれらボックスを素材にすることで、さまざまなものを作ることができます。

 言ってしまえば、「ゲーム版の積み木」なのですが、プレイ前とプレイ後ではまったくこのゲームに対する印象が変わってしまうでしょう。それほどに自由度が高く、まさに「何でもできる」ゲームなのです。

 たとえば、木を切って原木を手に入れると、そこから木材を作ることができる。さらに、この木材からは作業台を作り出せます。そして、この作業台を使うこと、一気に作成できるものの幅が広がっていくことになります。

 木材から棒を作れば、剣・鍬・つるはしシャベルの材料にすることができますし、木炭と組み合わせれば松明にもなります。木材のまま扱うならば、ドアや柵を作成することができるほか、羊毛とあわせればベッドを作ることができます。

◆積み木やレゴを超えるポテンシャル

 ここに紹介しているのは基本的に木だけで作成できるものの、ほんの一部にすぎません。木だけではなく、石や鉄、砂などを組み合わせると、ここにはとても書ききれないほどのアイテムを作ることができます。

 よくいわれる話ではありますが、積み木やレゴブロックは子供たちの創造性を引き出す助けになるそうです。

 しかし、このマインクラフトというゲームは、こと「モノ作り」という面でいえば、ただの積み木やレゴブロックの数十倍以上のポテンシャルを秘めていると言っても過言ではないと思います。

 さらにマインクラフトにも教育バージョンが存在します。このバージョンでは、「作業を自動化する」という目的の下にプログラミングを学ぶことができたり、特殊なアイテムを作るために、化学反応を起こしながら新たなアイテムを作成することができるのです。

 理科や数学など、学校の先生たちは「僕たちの生活の役に立っている」といいますが、実際のところ、まったく実感することなんてできません。

 しかし、このゲームを遊べば、「なるほど! こういうことなのか!」と遊びながら実感を深めていくことができます。

 ここで紹介したゲームは、どれもパソコンプレイ可能なものばかりです。「勉強はしたくない! でも、頭はよくなりたい!」という方がいらっしゃったら、まずはこれらのゲームから入ってみるのはいかがでしょうか?

【布施川天馬】
1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』が発売中(Twitterアカウント:@Temma_Fusegawa

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レッド・デッド・リデンプション2