今後、本格的にアメリカ・ニューヨークでの活動を目指している渡辺直美が、2月28日放送の「林先生の初耳学」(TBS系)に出演。番組の人気企画「インタビュアー林修」で林修と対談を行い、渡米の真意を初告白した。

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■ゆりやんとの「Rain On Me」パロディー動画が大反響

お笑い芸人・ファッションデザイナーなど、さまざまなジャンルで活躍する渡辺。Instagramのフォロワー数は937万人。林先生が「すさまじい活躍ぶり。国家のレベルですよね」とフォロワー数の多さに目を丸くすると、渡辺は「いやぁ、そうなんですよね。気付いたらそれぐらいの数になってましたね」と照れ笑いを浮かべた。

2020年には、レディー・ガガとアリアナ・グランデによる「Rain On Me」コラボレーションMVのパロディー動画をゆりやんレトリィバァと制作。本家のMVに衝撃を受け、「すごく元気になる曲だったので、これをパロディーにしてファンが喜んでくれたらそれでOKです!みたいな感じでやらせてもらいました」と語った通り、感動に突き動かされての行動だった。

このパロディー動画は本家コラボMV公開からわずか2カ月後の2020年7月に公開され、約半年間で2100万回を超える再生回数を記録。レディー・ガガ本人も「Love this!!!」とツイートするなど大きな注目を集めた。

林先生に「ファンのみんなが喜んでくれればいい」という思いがしっかり伝わってくるのが『すてき』『応援したい』と言われる一番の理由なんでしょうね」と称えられると、渡辺は「それはうれしいですね! でも思ったよりお金がかかっちゃって…今、吉本に借金してる形で」と内情を打ち明け、おどけてみせた。

■「『お前の席なくなるで』みたいに言われたんですけど…」

そんな渡辺にとっての転機は、2014年のNY留学。前年の2013年に、レギュラー出演していた「笑っていいとも!」「ピカルの定理」(ともにフジテレビ系)が相次いで終了したことがきっかけだった。

「二つとも私の芸人人生の中で大きい番組だったんです。それが同時に終わると知った時に、ここからどうしようと思って」「タモリさんや先輩芸人の皆さんという大きい船から降りて一人でボートを漕がなきゃいけないとなった時に、あまりにも力がなさすぎるんじゃないかと思って。修業のために、世界一の表現者が集まるニューヨークに行って勉強したいなって」と当時を振り返った。

売れっ子の座を捨ててまで飛び込んだ海外留学。林先生が「反対はなかった?」と尋ねると「ありましたね。マネージャーに言ったら『お前の席なくなるで』みたいに言われたんですけど、私は何もカードがない状態で仕事して消えていくより、自分で100%準備して闘って消えた方がいいやと思ったので。『帰ってきて席がなくなってもいいので、マジで行かせてください』って」と、決意の固さをにじませた。

NY留学では「失敗しても『失敗しました、じゃ次行きまーす』っていう切り替えがすごく大事だって学びました」という渡辺。「留学に行ってからポジティブになりました。最初の頃から比べたら全然」とメンタル面での成長も語り、林先生に「思い切って環境を変えてみるといい結果が出ることもある?」と問われると「(自分を変えるためには)環境を変えることがすごく大事だなって思いましたね」と力強く頷いた。

■「私は夢を信じる人なんです」

留学でメンタル面、パフォーマンスともに脱皮を遂げた渡辺は、2016年にNY・LA・台湾を回るツアーを敢行し、ウェブスターホール(ニューヨークイーストビレッジにある老舗ライブハウス)を満席にするなど大成功を収めた。そして今後、いよいよNYでの活動を目指す。

林先生に「一大決心ですが、なぜ?」と心境を問われた渡辺は、「あまり言ったことないんですけど…アメリカでは(コメディアンが)ハリウッドのコメディー映画で主演とか、映画の主演をしたりする。エディー・マーフィーとか。そういう“ザ・コメディ”みたいな映画を撮りたい」と打ち明けた。

そして、「35歳までに地盤を固めたい。NYでの仕事のチームを作って、ドン!という形で仕事ができたら」「40歳までには主演のコメディー映画をやりたい。主演のコメディー映画で賞を取りたいです」と、明確な夢を口にした。

芸人になり、吉本興業に入って「笑っていいとも!」にレギュラー出演。コント番組にも出て、ファッションの仕事もして、その後は貯めたお金でアメリカに行く――渡辺が歩んできた道のりはなんと、小学校6年生のころ作文に書いた“将来の夢”そのものなんだそう。

強い意志で思いを実現していく渡辺は、林先生にその極意を聞かれると「やりたいことは絶対にやらないと気が済まないんです、どんなことも。私は夢を信じる人なんです。やりたいと思ったことは必ずかなうと思っていて。そしてその時、一緒に付いてきてくれる“チーム”がいる、背中を押してくれる人がいるっていうのはすごく大きいですよね。そういう人たちを信用して自分のやりたい道を進むというのは、すごくいいことなのかなと思いますね」と極意を語り、対談を締めくくった。

「林先生の初耳学」2月28日OAより/(C)MBS