マンチェスター・Uに所属するイングランド代表DFルーク・ショーが、試合中のスチュアート・アトウェル主審と主将の同代表DFハリー・マグワイアとの話し合いに当惑したことを明かした。3月1日イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

 プレミアリーグ第26節が2月28日に行われ、マンチェスター・Uはアウェイでチェルシーと対戦。スコアレスドローに終わったものの、マンチェスター・Uプレミアリーグでのアウェイ無敗記録を20試合に伸ばした。

 話題となっているのは15分頃に起きた判定。チェルシーのペナルティエリア内でこぼれ球に反応したメイソン・グリーンウッドカラムハドソン・オドイが競り合った場面で、ハドソン・オドイの手にボールが当たった疑惑でVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入。アトウェル主審がオンフィールドレビューをした結果、PKは認められず試合はそのまま続行となった。

 試合後、ショーは「その瞬間、ハンドだとは思った。でも、メイソンに当たったのか、カラムに当たったのかはわからなかったから、そのまま続けた。だが、チェックが入るものであるとは思っていなかった」とコメント。続けて、PKが与えられないのなら試合を止めてまで確認をする必要があるのかと疑問を呈した。

「PKにならないのなら、なぜ彼らが試合を止めたのかがわからない。そして、主審がH(マグワイア)に『私がこれをPKだと言えば、後で多くの議論を呼ぶことになってしまう』と言っていたのを聞いた。何が起きているのかは全くわからなかった。HはあれがPKだと言っていた。VARからもPKだと言われたと言っていた。何が起こっていたのかはわからない」

「そして彼が(試合を)止めた理由もわからない。もし、止めるなら、PKになるべきだ。なぜなら、僕たちがボールを持っていて、攻撃をしていたからね。こういったVARについては本当に困惑している。PKでないのなら、流して試合を続けるべきだ。これ以上何かを言うつもりはない。どちらのチームも勝利に値するとは思っていないしね」

 なお、『スカイスポーツ』はマグワイアが試合後、L・ショーは審判と自身のPKに関する話し合いを聞き間違えたとクラブ関係者に伝えたことを明らかにしている。それでも、マンチェスター・Uのオーレ・グンナー・スールシャール監督は、「100パーセント我々のPKだった。彼らは我々側のハンドだと叫んでいたが、ビデオを見れば、我々から勝ち点2ポイントを奪ったものだったとわかるだろう」と不満を口にした。

チェルシーとマンチェスター・Uが対戦した [写真]=Getty Images