ゲーム開発会社のDEVBEEFは、新作アドベンチャーゲーム『Title_Pending』の無料体験版をSteamにて配信開始した。海外メディアAlphaBeta Gamerが報じている。価格や発売日などは未定だ。英語のみ対応で、ゲーム中は結構な量の台詞を聞くことになる。しっかりとしたボイスアクトもあるので、英語が苦手でも何を言っているかはわかりやすいかもしれない。


Video 1 – Mod DB

 『Title_Pending』でプレイヤーは、ゲーム内に存在する架空の企業JMC Gaming Enterpriseが開発中のゲームに、プレイテスターとして参加することになる。開発担当のマシュースタントンさんとともに、ゲームのバグを洗い出すのが仕事だ。とはいえ、このゲームは超退屈。先に進むだけでゴールだ。
 しかし、プレイテストを終えようとすると事件が起こる。なぜかゲームは終了できず、時間が巻き戻りはじめるのだ。

 プレイヤーはテスターとしてゲーム開発に参加しただけのはずだったが、奇妙な事件に巻き込まれていく。

 ゲームは『The Stanley Parable』のように、いわゆる第四の壁を乗り越えてくるゲームだ。「ゲームのテストプレイ」を題材にしたということで、ゲーム中は常にマシューさんがプレイヤーにゲームについて語りかけてくる。

(画像はSteam『Title_Pending』より)
(画像はSteam『Title_Pending』より)
(画像はSteam『Title_Pending』より)

 体験版は小規模であるが、探索を進めることで奇妙なことが起きはじめ、作った本人であるマシューさんまで取り乱しだすのは不気味に感じる。プレイヤーの取る奇妙な行動にもきちんと反応するあたりも、『The Stanley Parable』にしっかりとついて行っている。体験版はゲームの最初の部分だけが遊べるが、フルゲームのポテンシャルの高さがうかがい知れるものになっていると感じた。

 『The Stanley Parable』のように何度も繰り返し遊ぶゲームだが、分岐点が少しわかりにくいかもしれない。体験版ながら複数の実績も用意されている。「体験版(Demo)の最後まで到達する」といったものから、「バグを見つける」「倒産させる」といったどうやって解除するかすぐには分からないものも。実績を参考にしつつ、ゲームにどんな選択肢が用意されているのか探してみて欲しい。

 『Title_Pending』は無料体験版が配信中。こうしたゲームに目が無いという方は、一度プレイしてみて欲しい。

Steam:Title_Pendingはこちら
ライター
一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。