■映画「あの夏のルカ」が6月18日(金)に日米同時公開

【写真を見る】「ソウルフル・ワールド」日本版エンドソングを担当するJUJU

ディズニーピクサーの最新作「あの夏のルカ」が、6月18日(金)に日米同時公開されることが分かった。また、予告編とある秘密が隠された主人公の少年ルカの描かれたポスターが解禁となった。ディズニーピクサーは、これまでに「トイ・ストーリー」シリーズの“おもちゃたちの秘密と友情”や、「モンスターズ・インク」(2002年)の“モンスターたちの秘密と友情”、「リメンバー・ミー」(2018年)の“家族の秘密と絆”、2020度ゴールデン・グローブ賞アニメーション映画賞と作曲賞を受賞した「ソウルフル・ワールド」の“生まれる前の魂たちの秘密と友情”など、数々の感動的な物語を展開してきた。そして、「あの夏のルカ」(原題:Luca)は、北イタリアの美しい港町を舞台に“最高の夏”が描かれる。

予告編で映し出されるのはどこまでも青い空と透き通る青い海。ピクサーが同作で舞台に選んだのは太陽が照りつける北イタリアの海辺の町“ポルトロッソ”だ。「冒険を始めよう!」と呼び掛けるナレーションとともに流れる活気あふれる町並みと夏のにおいが漂う景色、“友達”と珍しいものを目にしているかのような表情で、楽しいことばかりの“最高の夏”を過ごす少年が主人公“ルカ”。

■主人公の少年ルカの秘密とは?

しかしルカには”秘密“があった。実は彼は人間ではなく、水に濡れると姿が変わり海を自由自在に泳ぐことができる不思議な力を持った“シー・モンスター”だった。人々は今まで一度も見たことのない“シー・モンスター”を恐れており、彼らもまた人間を誤解し恐れていた。絶対に人間に正体を知られてはいけない“シー・モンスター”にとって人間の町は交わってはいけない禁断の世界。それでも好奇心からルカは海の掟を破り人間の町へ。

またポスターには、透き通る青い海に浮かびながら美しく広がる夏の青い空を見上げるルカが描かれているが、よく見ると海中の姿は、ルカの抱える人間に知られてはいけない秘密である“シー・モンスター”の姿に! 空と海は決して交わることのない境界線なのか? 人間に絶対に知られてはいけない”秘密“を抱えたルカの大冒険が、ひと夏の奇跡を巻き起こす。

■エンリコ・カサローザ監督が作品に込めた思いを告白

同作で監督を務めるのは、第84回アカデミー賞短編アニメーション賞にノミネートされたピクサー短編アニメーション「月と少年」(2012年)を手掛けたエンリコ・カサローザ監督。「月と少年」では、宮崎駿が「崖の上のポニョ」(2008年)の絵コンテを水彩画で描いたことを知り、自身も水彩画で絵コンテを制作するなどスタジオジブリの大ファンとしても知られている。また、アカデミー賞受賞作品「カールじいさんの空飛ぶ家」(2009年)のストーリー・アーティストを始め、「リメンバー・ミー」「トイ・ストーリー4」(2019年)などさまざまな作品に参加し高い評価を得ている。

繊細でファンタジー感あふれる作品を得意とするカサローザ監督は、北イタリアで生まれ育ち夏らしさにあふれるイタリアの海岸を、そのまま切り取ったかのように作品へ取り込んだ。監督は「子供の頃に自分とは全く違う世界に住む少年と夏に出会ったんだ。その夏の思い出から、少年が大人へと成長する物語を作りたいと思ったんだ」と明かした。

6月18日(金)に日米同時公開される映画「あの夏のルカ」のポスターカット/(C)2021 Disney/Pixar. All Rights Reserved.