東京の国分寺駅から、西武多摩湖線沿いにバス専用道がまっすぐ延びています。クルマはもちろん、自転車歩行者も進入禁止の私道です。バス1台分の細いバス専用道は線路沿いだからこそ生まれました。

国分寺駅から西武線沿いに北へ

路線バスは通常、ほかのクルマとともに一般道を走っているものですが、バスしか走らないバス専用道が存在します。中央本線国分寺駅東京都国分寺市)から北へ、西武多摩湖線沿いにまっすぐ延びる道路もその一つです。

国分寺駅から多摩湖線沿いに進むと路面に「立入禁止」と書かれた道路が見えてきます。すぐ側の看板には「進入禁止」という文字も。ここは西武バスの専用道です。周囲の看板には、私道であり、自転車歩行者も含めてバス以外の進入を禁止する旨が書かれています。

この専用道はバス1台しか通れない細い道ですが、双方向通行です。道幅が少し広がっている箇所が途中に設けてあり、ここでバス2台がぎりぎりですれ違います。

専用道が設けられたのは1959(昭和34)年のこと。多摩湖線を複線にするため確保していた用地のうち約400mほどの区間をバス専用道に転用したため、道幅が1台分しかない細いバス専用道が生まれました。現在も、国分寺駅小平駅などを結ぶ複数の系統がこの専用道を頻繁に走っています。

なお、バス専用道は人もクルマも進入禁止ですが、線路を挟んだ反対側(西側)の一般道は誰でも通れます。2本の道路に挟まれて走る多摩湖線は、さながら大きめの路面電車のようです。


※一部修正しました(3月2日10時26分)。

西武多摩湖線沿いに延びる西武バスの専用道(2021年2月、伊藤真悟撮影)。