3月1日にようやく鎮圧となった栃木県足利市の山火事をはじめ、先週は都内でも青梅市山火事が発生しました。山火事は、平均して全国で毎日3件も発生しています。今キャンプブームで、山に行く方、外で火を使う方多いと思いますので、山火事の発生状況を見てみましょう。

 2019年の1年間の出火件数は1件で1日あたり3.8件となっています。損害額はおよそ2億7千万で、大きな被害が出ています。山火事の多い時期は直近5年間の月別の発生件数の平均なんですが、3月が1番多く、1日あたり7件以上となっています。そのため、総務省消防庁では3月1日から全国山火事予防週間として、注意を呼び掛けています。なぜ3月に山火事が起こりやすい理由を見ていきましょう。

 山の斜面には、落ち葉や枯れ草がこのように積もっていまして、一度火が付けば一気に燃え広がる状況です。どんどん燃え広がって、火を消すのも大変なため、山の中は消防車ホースが届かないですからです。2つ目の理由は空気の乾燥です。空気が乾燥する原因は、大陸の高気圧からの北風が、日本海側で大雪を降らせて山を越えるころにはカラッカラに乾いて関東に吹き込むからです。この乾いた強い風が火の粉を飛ばして火事を広げてしまいます。ここまでは環境面の理由でしたが、ここからは人間が関係してきます。3つ目の理由は春になって雪が溶けて、山菜採りなどで山に入る人が増えます。枯れ草の下で冬を越した害獣や害虫を駆除する野焼きもこのころに多く行われます。このように、様々な要因が重なって、3月の山火事が増えている理由です。山火事の原因別の出火割合は、たき火が30%、野焼きが17.5%、他にも、放火・たばこ火遊びなど、人の活動が主な原因で、落雷などの自然発火が原因となるのは「まれ」だと言うことです。

 密を避けて、最近ではソロキャンプなんかも人気ですが、屋外で火を使うときの注意点を確認していただきたいと思います。まずは、火の回りの落ち葉など燃えやすいものを掃除してください。防炎シートを敷くのも効果的と言われています。そして、事前にまわりに水をまいておくと、燃え広がるのが防げます。さらに、火のついた炭を処理する火消しつぼがあると便利です。重要なのは、火を使う時は目を離さず、最後まで責任を持つことです。風の強い日は火の粉が飛びやすいので、できれば中止にしてください。キャンプ場などでは火を使っていい場所も決められていますから、ちゃんとルールを守らないといけないです。

 もうひとつ皆さんにお伝えしたいことがあります。乾燥注意報という言葉を聞いたことがあると思いますが、出される基準までご存知でしょうか。東京23区の場合、基準は最小湿度が25%以下、実効湿度が50%以下となっています。これは木材の乾燥具合を表す数値で、乾燥注意報というのは、火事が発生、拡大しやすい状況を警告するものです。最近ではお肌の乾燥とか、感染症の流行に注意がいきますけど、乾燥注意報が出ている時は火の扱いに気をつけてください。


屋外の火事 3月に増える理由は?