マトリクス株式会社(本社:青森県弘前市、代表取締役:高松輝賢)は、紫外線とオゾンで、空気の壁でアクリル板を超える間仕切りが出来る卓上型エアーカーテン「シクローネ」を2021年3月15日より予約販売いたします。


2021年3月1日、マトリクス株式会社は、飲食や受付など、対面する環境にある、アクリル板に代えて、空気の壁で仕切ることが出来る、卓上型エアーカーテン「Cicloneクロー」の開発に成功し、3月15日から予約販売を開始します。

当社では、全国の飲食店や居酒屋などから、対面で食事をする際の間仕切りをエアーカーテンで出来る商品を開発してほしいという要望が多数寄せられ、アクリル板での間仕切りでは、話し声が聞こえない上に、アクリル板に反射したエアロゾルなどは、制御できず逆に拡散してしまう懸念があるという現場の切実な声に応える形で開発を開始しました。

このcicloneは、アクリル板と比べ、3つの大きな特徴があります。
  1. 対面の両方向に吸込み口があり、帯電フィルターにてウイルスをキャッチする。
  2. 装置内部にUV-Cランプがあり、フィルターについたウイルスを減少させると同時に空気を洗う。(※1)
  3. オゾンが排気から出ることで、オゾン入りのエアーカーテンが形成され、ウイルスを減少させ同時に消臭もする。(※2)
このエアーカーテン技術は、すでに2020年8月に、神戸大学医学部との共同開発で完成した医療機関向けの空気の壁のマスクである「アネモイ」の技術で、日本各地の病院にて多くの稼働実績を得ている技術を活用し発展させたものです。
3重のトラップにより、声が聞こえる間仕切りを完成させることが出来ました。

緊急事態宣言が解除された後に、安心して飲食が出来るように、また、企業の受付などにおいて、感染予防の一助となることを期待しております。

※1 UV-Cとは、人間の目に見えない紫外線(100nm~280nm)のことを意味し、特に250nm付近は、ウイルスへの有効性も認められています。
※2 オゾンとは、酸素分子O2にUV-Cを当てたとき発生するO3のことで、低濃度オゾンは、現在では全国の病院や救急車など、オゾン発生装置が設置されています。

卓上型エアーカーテン クロー概要】
 対面時にテーブルの中間に置くことで、お互いの呼気やエアロゾルなどを効率よく吸い込み、ウイルスなどをフィルターやUV-Cで減少させ、きれいな空気でエアーカーテンを形成し、見えない間仕切りが出来ます。このエアーカーテンには、オゾンが含まれており、エアーカーテンに触れたウイルスも減少させます。

サイズ(本体):縦125mm 幅200mm 厚さ50mm (外付けHDDと同じサイズ)
重量: 680g(本体)
電源:ACアダプタによる電源供給 12V 2A
フィルター:プレミアムフィルター(0.1μmの飛沫までキャッチ)
フィルター寿命:1か月で交換
電気料金:0.3円/1時間 (8時間稼働で、1日2.4円)

【販売に関して】
販売開始:2021年3月15日
生産予定:2021年3月より月産1000台の予定
販売予定価格: 35,000円(税別)
販売方法: マトリクス株式会社ネットショップ
販売代理店:株式会社協和医療器(本社:青森県八戸市

【想定される使用場面】
居酒屋やレストランなどでの会食
・接待を伴う飲食店
・対面レイアウトオフィスでの使用
・会議や打ち合わせなどの対面環境
・メイクアップなどのマスクのできない場面
・企業の受付、銀行の窓口など

【シクローネの内部構造】
クローネは3つの特徴を備えています。
  1. 空気を吸い込む 空気清浄機
  2. オゾンを放出する オゾン発生器
  3. 空気で壁を作る エアーカーテン形成機
クローネはこの機能を集約し、さらに卓上型にすることで、簡単に使用できるように工夫されたものです。
1.呼気やエアロゾルなどを本機が吸い込みます(オレンジの矢印
2.フィルターで浄化された空気が、UV-Cに触れます(黄色の矢印
3.オゾンを含んだ空気を壁状に上方へ吹き上げます(緑の矢印)
4.緑の矢印は、オゾンを含んでいるので、ここにウイルスが触れても、減少させます。
これにより、空気の壁でお互いの空間を仕切ることが出来ます。
アクリル板との比較実験
実際にアクリルの仕切り板との比較実験も行っております。
空気の汚染度を測る計測機を使用し、
1.実験前の数値
実験前の数値
実験前の数値は、PM1.0(1ミクロンの粒子)、PM2.5(2.5ミクロンの粒子)、PM10(10ミクロンの粒子)ともに、低い数値です。PM1.0 26μg
PM2.5 48μg
PM10 59μg
横のインジケーターは緑色です。


2.アクリル板設置し、電子たばこ使用時の対面の空気汚染度
アクリル板使用

煙は、回り込んで、微粒子が観測されています。呼気に含まれるエアロゾルがアクリル板では防げないことがわかります。





3.シクローネを設置し、電子たばこ使用時の対面の空気汚染度
シクローネ使用

電子たばこを対面に向けて吐いたにもかかわらず、実験前の数値よりも僅かに下がっていることがわかります。

対面の呼気が、完全に遮断されていることがわかります。

これらのデータを元に、アクリル板では防ぎきれなかった、対面でのエアロゾル状のウイルスも完全に遮断できていることが明確に示されました。

配信元企業:マトリクス株式会社

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