株式会社 ワン・パブリッシング(東京都台東区/代表取締役社長:廣瀬有二)は、歴史群像シリーズ『知る・見る・歩く! 江戸城』(加藤理文・監修)を3月2日に発売いたしました。入江を埋め、山を削り、河川を通して作り上げた成り立ちから現在までの江戸城がわかる究極の探訪ガイドです。都内随所に残る江戸城を求めて、これから過ごしやすくなる時期に、歩いてみてはいかがでしょうか?

多くの人が「皇居」と呼び親しんでいる地が、徳川幕府265年の将軍の居城・江戸城の跡です。現在は特別史跡「江戸城跡」一帯を、皇居と呼んでいます。しかしかつての江戸城は、隅田川と江戸湊、外堀によって囲まれる範囲で、現在の両国橋から神田川に沿って、御茶ノ水、水道橋、市ヶ谷、四谷、赤坂、溜池、虎ノ門、幸橋に至る周囲約16キロにも及ぶ広大な地域でした。東京都道405号外濠環状線は、まさに江戸城の外堀です。
江戸城の大きさは、世界遺産の姫路城や徳川大坂城、熊本城、名古屋城の縄張と比べても抜きんでている。
  • かつて日比谷は海だった!
天正18年(1590)に徳川家康が江戸に入府した頃は、現在の日比谷付近まで入江が入り込んでいて、江戸城のすぐ目に海が広がっていました。その入江を埋め立て、神田川を開削するなどの大規模な土木工事と、全国の大名を動員する「天下普請」によって長大な石垣や天守・櫓などの建築物を築いて、100万都市江戸の中心として将軍の城が出来上がりました。
かつては本丸の前まで入江が広がっていて、現在の東京駅や日本橋は「江戸前島」と呼ばれる半島にあった。
武蔵野台地の突端に築かれている江戸城は、内郭内の高低差が最大25メートルもある。

  • 都内随所に残る江戸城を楽しむ!

そんな特別な城である江戸城の外郭は、三十六見附と呼ばれる虎口(出入口)によって厳重に防衛されていました。二つの門でつくられた枡形(方形)の空間に敵を誘い込んで効率よく攻撃する「枡形虎口」が設けられていたのです。古写真に写る門の大きさからも、その警備の厳重さがわかります。遺構がしっかりと残っているところでは、東京の街に溶け込んだ江戸城の名残を確認することができます。また、内郭も東御苑や北の丸公園は自由に見学することができます。伊豆や瀬戸内から運ばれた他に類のない巨石で築かれた石垣の上には、いったいどんな建物があったのか? 古写真でイメージを膨らませながら登城してみるのも一興です。この春、歴史散歩、地形散歩として、日本で一番すごい城を歩いてみてはいかがでしょう?

現在は駅となっているところも多い三十六見附。三十六はその多さを示した数字で実際の見附の数ではない。
三十六見附の解説には、古地図と今の地図を掲載。古写真はその撮影方向も記している。
内郭内の古写真もたっぷり。人物が写っていると、その巨大さがよくわかる。
[商品概要]

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