【東京株式市場】 2021年3月2日

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株式市場の振り返り-日経平均株価は反落、一時3万円回復寸前まで上昇も急速に息切れ

2021年3月2日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 29,408円(▲255円、▲0.9%) 反落

  • TOPIX 1,894.8(▲7.6、▲0.4%) 反落

  • 東証マザーズ株価指数 1,222.4(+4.9、+0.4%) 続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:745、値下がり銘柄数:1,346、変わらず:103

  • 値上がり業種数:5、値下がり業種数:28

  • 昨年来高値更新銘柄数:34、昨年来安値更新銘柄数:1

東証1部の出来高は12億9,267万株、売買代金は2兆6,132億円(概算)となり、いずれも前日より小幅増加となりました。

週明けの米国株式相場が急反発したことを受けリスクオンモードが高まりましたが、荒い値動きの中で様子見スタンスが強まったようです。それでも売買代金は2兆6,000億円レベルに達しました。

そのような中、日経平均株価は1日の値幅が700円弱という荒い値動きとなり、最後は反落で引けました。寄り付き直後は3万円回復寸前まで上昇しましたが、逆に、一時は29,000円割れを意識する値動きだったようです。

取引時間中の高値は29,996円(+333円)、安値は29,314円(▲349円)となり、値幅(高値と安値の差)は約682円。

なお、TOPIXも同じような値動きで反落しましたが、下落率は日経平均株価より小さく収まりました。ただ、終値は再び1,900ポイントを割り込んでいます。

東証マザーズ株価指数は続伸、売買代金は再び2,000億円を上回る

東証マザーズの出来高は8,616万株、売買代金は2,077億円となり、いずれも前日より増加しました。売買代金は再び2,000億円を上回りましたが、全体的には盛り上がりに欠けた商いとなっています。

なお、一部の主力銘柄が買い戻されたこと等から、株価指数は小幅上昇ながら続伸となりました。終値は1,200ポイントを維持していますが、やや不安定な値動きが続いています。

“バフェット効果”で伊藤忠商事が連日の高値更新、材料出尽くしのZ-HDは一時急落

日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄

ファーストリテイリング(9983)が寄り付き直後に上場来高値を付け、ついに株価が11万円を超えましたが、直後から売りに押され、結局は大幅反落で引けました。さらに、ソフトバンクグループ(9984)も同様に上場来高値を付けた後で売られ、終値は小幅安となりました。

また、直近買われていた商社株が総じて反落する中、米国の著名投資家であるウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社が大量保有を公表した伊藤忠商事(8001)への見直し買いが続き、逆行高で連日の昨年来高値更新となっています。

その他では、下落が続いたネット証券株が買い戻され、マネックスグループ(8698)やGMOフィナンシャルホールディングス(7177)が上昇しましたが、限定的な値動きに止まりました。

日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄

前日にLINEとの経営統合が正式発足し、巨大ITネット企業の誕生と称された「Yahoo!」を展開するZホールディングス(4689)は、材料出尽くしで一時▲6%安に迫る急落となり、終値も▲5%弱安となりました。

また、先週まで買戻しが続いた旅行関連銘柄が利益確定売りに押され、東海旅客鉄道(9022)などJR株や日本航空(9201)などが大幅安となり、エイチ・アイ・エス(9603)は一時▲7%超安へ急落しています。

新興市場(東証マザーズ)では、前日に中国のネット通販最大手アリババ集団との提携を発表したメルカリ4385)が一時+12%高へ迫る爆騰となりましたが、終値は+4%強高に止まりました。

メルカリは、アリババ集団の通販サイト「淘宝(タオバオ)」やフリマアプリ「閑魚(シェンユー)」と連携して越境販売を強化するとしています。