2019年東京都豊島区で車が暴走し親子2人が死亡した事故の公判が3月3日開かれ、自動車メーカーの社員が、事故を起こした車に機械的な不具合はなかったと証言しました。

 6回目となる今回の公判では、トヨタ自動車の技術部門でおよそ25年の経歴を持つ男性社員が証言台に立ちました。これまで飯塚幸三被告と弁護側は、事故を起こした原因について車の不具合によるものと主張してきましたが、男性社員は飯塚被告が事故を起こした車に機械的な不具合はなかったと証言しました。また、次回の公判からは飯塚被告が証言台に立ち、自らの言葉で事故について語ることになります。被告人質問の中では、被害者参加制度を利用している遺族も飯塚被告に質問をしたり意見陳述をする予定です。

 妻と娘を亡くした松永拓也さんは「今後の意見陳述や質問などで、そういった現実を全て知っていただきたい。2人がどれだけ大切な命だったのか、どれだけ輝かしい未来があったのか、この2年間どんな思いで生きてきたのか、そしてこの主張でどんな思いをしているのか、全て聞き漏らさずに聞いていただきたいと思っている」と話しました。

 次回の公判は4月27日に予定されています。


トヨタ社員「車に不具合なかった」 東京都池袋の暴走事故