日本ヒュームは、2021年3月期の配当予想を修正し、前期比および前回予想比で「増配」とするとともに、「1株あたり5円」の”会社創立95周年記念配当”を実施すると、2021年3月4日の15時に発表した。これにより、日本ヒュームの配当利回り（予想）は2.43％⇒3.20％にアップし、”4期連続増配”の見通しとなった。
【※関連記事はこちら！】
⇒「記念配当」を実施する可能性がある18銘柄を公開！2020年度に“創業〇周年”や“上場〇周年”を迎える銘柄の「直近の実績」や「予想される発表時期」を紹介！

　日本ヒュームは、2021年3月期の予想配当を修正し、普通配当が「20円」、記念配当が「5円」、合計の年間配当額は「1株あたり25円」とすると発表した。なお、日本ヒュームは期末配当（3月）による年1回の配当を基本としており、中間配当は実施していない。

　年間配当額の前回予想は普通配当のみの「1株あたり19円」だったので、前回予想より「6円」の増配となる。今回の増配発表により、日本ヒュームの配当利回り（予想）は2.43％⇒3.20％にアップすることとなった。

　また、日本ヒュームの2020年3月期の配当は「1株あたり19円」だったので、前期比でも「6円」の増配となる見込み。
【※関連記事はこちら！】
⇒｢高配当株｣と｢増配株｣では、どちらに投資すべきか？｢増配｣は業績やビジネスモデルの“裏付け”があるが、｢高配当｣は株価や配当額に左右される不安定なもの！

　日本ヒュームは「安定的な配当水準を維持することを基本」としており、「個別業績およびグループ全体における収益力、財務状況等を総合的に勘案」した結果、普通配当の増配を決定したとのこと。また、「1株あたり5円」の記念配当は、日本ヒュームが2020年10月20日に会社創立95周年を迎えたことを記念したもの。なお、増配や記念配当の実施が発表されたのは2021年3月に権利が確定する期末配当であり、日本ヒュームの期末配当の「権利確定日」は2021年3月31日、「権利付き最終日」は2021年3月29日となっている。
【※関連記事はこちら！】
⇒「3月に権利が確定する株」の配当利回りランキング！配当利回り8.2％のエイベックスや、増配予想で利回り5.98％のソフトバンクなど、高配当な50銘柄を紹介！

日本ヒュームの過去10期の配当の推移は？

■日本ヒューム（5262）の過去10期の配当の推移
期 年間配当額 期 年間配当額
2012/3 10.5円 2017/3 16円
2013/3 11円 2018/3 17円
2014/3 12円 2019/3 18円
2015/3 15円 2020/3 19円
2016/3 16円 2021/3 25円
（予想）

　日本ヒュームは、2018年3月期以降、連続増配を継続しており、2021年3月期の配当予想「1株あたり25円」が予想通りに実施されれば、”4期連続増配”を達成することになる。
【※関連記事はこちら！】
⇒｢連続増配株ランキング｣ベスト20！[2021年最新版]31期連続増配の｢花王｣、21期連続増配で利回り4.3％の｢三菱ＵＦＪリース｣など、おすすめ増配銘柄を紹介

　また、日本ヒュームの配当額の伸び具合も確認しておきたい。連続増配が始まる直前の2017年3月期から2021年3月期までの4年間で、日本ヒュームの年間配当額は「1株あたり16円」から「1株あたり25円」まで、1.5倍に増加している。
【※関連記事はこちら！】
⇒「配当利回りが高い株」に投資するより重要なのは、「増配傾向にある株」を選んで投資をし続けること！実現間近の「配当でモトを取る」途中経過も大公開！

　参考として、日本ヒュームの株価も確認しておこう。日本ヒュームの株価は、2017年3月の終値685円から発表当日（2021年3月4日）の終値779円まで、1.1倍に上昇している。

■日本ヒューム（5262）の株価チャート／月足・10年

日本ヒュームの配当利回りは？

　日本ヒュームの2021年3月4日時点の株価（終値）は779円なので、配当利回り（予想）は以下のようになる。

【※日本ヒュームの配当利回り】
株価：779円
年間配当額：25円
配当利回り：25円÷779円×100＝3.20％

　日本ヒュームの配当利回りは3.20％。2021年1月の東証1部の平均利回りは1.89％（配当実施企業のみ）なので、日本ヒュームの配当利回りは「高め」と言える。なお、日本ヒュームは株主優待を実施していない。
【※関連記事はこちら！】
⇒｢配当利回りランキング｣高配当ベスト50銘柄を公開！【2021年最新版】会社予想の配当利回りランキングと一緒に、株主優待の有無や連続増配期間もチェック！

　日本ヒュームは、総合コンクリート二次製品の製造・施工を手掛ける会社。コンクリートパイルなどを扱う基礎事業と、ヒューム管などを扱う下水道関連事業が主軸。2021年3月期（通期）の連結業績予想は、売上高15.8％減、営業利益17.1％減、経常利益5.37％減、親会社株主に帰属する当期純利益7.36％減と軟調（すべて前期比）。
【※関連記事はこちら！】
⇒配当が減らない“隠れ増配株”ランキング上位20銘柄を紹介！減配をせずに、配当を維持・増配し続けている「非減配」期間が長い優良な安定配当株ランキング！

■日本ヒューム
業種 コード 市場 年間配当額（予想）
ガラス・土石製品 5262 東証1部 25円
株価（終値） 単元株数 最低投資金額 配当利回り（予想）
779円 100株 7万7900円 3.20%
※株価などのデータは2021年3月4日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。